水酸化カルシウム製剤

「水酸化カルシウム製剤」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年12月05日

水酸化カルシウム製剤とは?

水酸化カルシウム製剤とは、間接覆髄や暫間的間接覆髄(IPC)、直接覆髄などの覆髄材として、また生活歯髄切断法、根未完成歯に対するアペキシフィケーション、根管消毒、根管充填など様々な場面で用いられる薬剤である。




水酸化カルシウム製剤の特徴

水酸化カルシウム製剤の特徴として、以下のようなものがある。
  • 化学式はCa(OH)2である
  • pH12.4で強アルカリ性である
  • 石灰化促進作用を有する
  • 殺菌作用を有する
  • 消炎作用を有する
  • 有機質溶解作用を有する
  • 滲出液の抑制が期待できる
  • 水に対して難溶性である

水酸化カルシウム製剤を用いる利点

水酸化カルシウム製剤を用いる利点・メリットとしては、以下の点が挙げられる。
  • 組織刺激性が少ない
  • 効果が長期間持続する

水酸化カルシウム製剤の欠点

一方で、水酸化カルシウム製剤には以下で挙げるような欠点がある。
  • 水に対して難溶性である
  • 操作性があまり良くない
  • 除去が困難である
  • 象牙質浸透性が低い





「水酸化カルシウム製剤」の文献・書籍など

【読み】

すいさんかかるしうむせいざい

【文献・書籍】

著者/監修者情報

歯科医師

1992年、千葉県生まれ。鶴見大学歯学部在学中から個人でアプリ開発やWeb制作を行う。歯科医師国家試験の対策アプリを開発し、新卒歯科医師の7割超が利用するまで成長させる。2016年に歯科医師免許を取得。東京歯科大学大学院博士課程に進学後は、医事・衛生法規や歯科医療管理、社会保障制度など歯科保健医療が抱える種々の問題について専攻。同大学院中退後の2017年に当社創業。

感染根管治療の症例リスト

#こんな根管は嫌だ

興味深い症例をシェアします。歯髄壊死の患者さんでした。
リコール時に根管内の透過像に気付き、CBCTを撮影すると内部吸収が認められたので、硬組織形成能がある水酸化カルシウムを貼薬しました。
1枚目の右下がファイナルの画像で、6ヶ月後に再びリコールする予定です。

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近心中央根がある18の再根管治療。
歯根破折を起こしている可能性が考えられたため、最初この歯を治療すべきかどうかかなり疑わしいところでした。
けれど、幸いにも見逃されていた近心中央根と大きな側枝を見つけることができました。
仮封は水酸化カルシウムを1ヶ月置いた後に取っています。

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左下6番の頬側歯肉に瘻孔が認められ、慢性根尖膿瘍を伴う歯髄壊死と診断しました。
同部位の頬側には10mmのポケットがあります。
根管治療を行い、水酸化カルシウムを貼薬して2週間後、瘻孔が治癒しました。
症例画像は6ヶ月後のリコール時の口腔内写真です。

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