水酸化カルシウム製剤とは?
水酸化カルシウム製剤とは、間接覆髄や暫間的間接覆髄(IPC)、直接覆髄などの覆髄材として、また生活歯髄切断法、根未完成歯に対するアペキシフィケーション、根管消毒、根管充填など様々な場面で用いられる薬剤です。
水酸化カルシウム製剤の特徴
水酸化カルシウム製剤の特徴として、以下のようなものがあります。
- 化学式はCa(OH)2である
- pH12.4で強アルカリ性である
- 石灰化促進作用を有する
- 殺菌作用を有する
- 消炎作用を有する
- 有機質溶解作用を有する
- 水に対して難溶性である
- 滲出液の抑制が期待できる
水酸化カルシウム製剤を用いる利点
水酸化カルシウム製剤を用いる利点・メリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 組織刺激性が少ない
- 効果が長期間持続する
水酸化カルシウム製剤の欠点
一方で、水酸化カルシウム製剤には以下で挙げるような欠点があります。
- 水に対して難溶性である
- 操作性があまり良くない
- 除去が困難である
- 象牙質浸透性が低い