歯科用語集

2021年12月05日

フランクフルト平面(FH平面)

「フランクフルト平面(FH平面)」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

フランクフルト平面(FH平面)とは?

フランクフルト平面(FH平面)とは、左右の眼点(瞳孔直下で眼窩下縁と交わる点)耳点(耳珠上縁)の2つで作られる平面のことである。フランクフルト平面(FH平面)-上顎模型の基底面との距離によって、上顎の垂直発育を判定することができる。英語:Frankfort horizontal plane。

フランクフルト平面の用途

フランクフルト平面は、顎顔面の形態を計測するための基準平面や、頭部X線規格写真撮影時の頭部の定位平面として用いられる。また歯科技工物製作の際、患者の顎顔面関係を再現するためにフェイスボウを用い、フランクフルト平面を基準に咬合器付着する(フェイスボウトランスファー)。

フランクフルト平面を基準とする咬合器

  • プロアーチ
  • ハノー
  • デンタータス
  • ホイップミックス
  • ディナー
  • スチュアート
  • サム

Tweedの三角とは?

フランクフルト平面、下顎下縁平面、下顎中切歯軸により構成される三角形である。フランクフルト平面と下顎下縁平面のなす角が30°、下顎下縁平面と下顎中切歯軸のなす角が90°、フランクフルト平面 と下顎中切歯軸のなす角が60°である事が理想的であり、矯正治療の目標とされる。


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