コンタクトゲージとは?
コンタクトゲージとは、隣在歯同士の隣接接触関係を客観的に診査することができる歯科器具です。メタルクラウンの作製時や、食片圧入の診断に際して理想的な隣接接触関係を診査したい場面で使用します。以下では、コンタクトゲージによる隣接接触点の診査について解説しています。
コンタクトゲージの色ごとの厚さ
コンタクトゲージは緑色・黄色・赤色の3色がありますが、それぞれのコンタクトゲージの色ごとの厚みは、以下のようになっています。
- コンタクトゲージ 緑色:50μm
- コンタクトゲージ 黄色:110μm
- コンタクトゲージ 赤色:150μm
コンタクトゲージによる隣接接触点の診査
コンタクトゲージによる隣接接触点の診査の分類は、1度から4度に分けることができます。その分類方法としては、以下に記す通りです。
- 1度:50μmのコンタクトゲージが挿入できない
- 2度:50μmのコンタクトゲージを挿入できるが、110μmのコンタクトゲージは挿入できない
- 3度:110μmのコンタクトゲージを挿入できるが、150μmのコンタクトゲージは挿入できない
- 4度:150μmのコンタクトゲージを挿入できる
正常なコンタクト圧
コンタクトゲージによる隣接接触点の診査で、正常なコンタクト圧は「前歯部で70μm」「臼歯部で50μm」です。
すなわち、正常なコンタクト圧は、上記「コンタクトゲージによる隣接接触点の診査」項目の指標でいう2度となります。
なお、コンタクトゲージによる隣接接触点の診査で150μm~220μmのコンタクトの場合、最も食片圧入が生じやすいと考えられています。