コンポジット系レジンセメント

「コンポジット系レジンセメント」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年10月26日

コンポジット系レジンセメントとは?

コンポジット系レジンセメントとはレジンセメントの一つで、フィラーを含み、粉液タイプとペースト/ペーストタイプがある。コンポジット系レジンセメントは修復用コンポジットレジンよりも流動性が大きく、被膜が薄くなるように、フィラーの含有量やモノマーの組成が異なる。コンポジット系レジンセメントのベースレジンにはBis-GMA、UDMAが用いられ、接着性モノマーのMDP、MAC-10、4AET、4METAが添加されている。





コンポジット系レジンセメントの種類

コンポジット系レジンセメントは重合方法によって2種類に分けられる。
  • 化学重合型レジンセメント
コンポジット系レジンセメントの化学重合型では、BPO-アミン起媒方式によって重合開始が起きる。この重合は酸素によって阻害されるため、空気遮断剤を窩縁部につけて使用する。コンポジット系レジンセメントの化学重合型は光透過性がない金属修復物の接着に用いることが多い。
  • デュアルキュア型レジンセメント
コンポジット系レジンセメントのデュアルキュア型は、化学重合型のBPO-アミン起媒方式と光重合型のカンファーキノン-アミン起媒方式の両者が用いられている。主にコンポジットレジンもしくはセラミックなどのインレー体ラミネート修復物の接着に使用される。またコンポジット系レジンセメントのデュアルキュア型は光透過性がない金属修復物にも用いることができる。


コンポジット系レジンセメントの特徴

コンポジット系レジンセメントは、フィラーを含有していないMMA系レジンセメントよりも機械的強さを持つ。またコンポジット系レジンセメントは歯質や修復材に対し物理化学的な結合性を持ち、唾液よって溶けたり崩壊したりすることもなく口腔内で安定している。
フィラーにフルオロアルミノシリケートガラスやフッ化ナトリウムが添加されていることで、フッ化物を徐放するコンポジット系レジンセメントも存在する。





「コンポジット系レジンセメント」の文献・書籍など

【読み】

こんぽじっとけいれじんせめんと

【文献・書籍】

『保存修復学 第6版』, 千田彰ら, 医歯薬出版株式会社, 2013.

著者/監修者情報

歯科医師

1992年、千葉県生まれ。鶴見大学歯学部在学中から個人でアプリ開発やWeb制作を行う。歯科医師国家試験の対策アプリを開発し、新卒歯科医師の7割超が利用するまで成長させる。2016年に歯科医師免許を取得。東京歯科大学大学院博士課程に進学後は、医事・衛生法規や歯科医療管理、社会保障制度など歯科保健医療が抱える種々の問題について専攻。同大学院中退後の2017年に当社創業。