Winterの分類

「Winterの分類」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

Winterの分類とは?

Winterの分類とは、下顎の埋伏智歯の分類で、抜歯の難易度の基準として用いられる。
Winterの分類には、Class分類とPosition分類があり、その2つの指標によって抜歯の難易度を判断する。




Winter分類のClass分類について

Winter分類のClass分類は下顎第二大臼歯と下顎枝前縁の間のスペースによって分類している。第三大臼歯の位置自体はWinter分類のClass分類には関係がない。
  • Class I : 第三大臼歯と歯冠の近遠心径より大きなスペースがある。
  • Class II : スペースはあるが、第三大臼歯の歯冠の近遠心径より小さいもの。
  • Class III : スペースがほとんどなく、第三大臼歯の大部分が下顎枝のなかにあるもの。

Winter分類のClass分類はClass I が抜歯が簡単で、Class IIIは抜歯が難しいといえる。

Winter分類のPosition分類について

Winter分類のPosition分類は下顎第二大臼歯の咬合面に対する埋伏の深さによって分類している。
  • Position A : 埋伏智歯の最上点が第二大臼歯の咬合面またはそれより上にある。
  • Position B : 埋伏智歯の最上点が第二大臼歯の咬合面より下で、第二大臼歯の歯頸部より上にある。
  • Position C : 埋伏智歯の最上点が第二大臼歯の歯頸部より下にある。

Winter分類のPosition分類はPosition A が抜歯が簡単で、Position Cは抜歯が難しいといえる。

Winterの分類の欠点

Winterの分類自体は下顎管の位置自体は評価していないため、下顎管損傷のリスク(下歯槽神経損傷のリスク)は間接的にしか評価していないことが欠点として挙げられる。
Winterの分類の代わりに田中らの方法による下顎智歯と下顎管の位置関係の分類を適応すると下顎管損傷のリスク(下歯槽神経損傷のリスク)を評価することができる。

「Winterの分類」の文献・書籍など

【読み】

うぃんたーのぶんるい

【文献・書籍】

『カラーアトラス サクシンクト口腔外科学 第3版』, 内山健志ら, 株式会社学建書院, 2011.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年生まれ。千葉県の漁村で育つ。鶴見大学歯学部在学中からアプリやWebサービスの開発を趣味で行う。東京歯科大学大学院博士課程に進学するもお金が無くて中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

口腔外科の診査・診断の症例リスト

久々に会った友人から相談を受けました。

友人は左右の智歯とも水平埋伏らしく
個人の歯科にて、大学病院での抜歯を勧められたそうです。

「親知らずが顎の神経にかかってるから、
麻痺する可能性もあるなぁ…」との先生の言葉に
友人はおののいてしまったとのこと。
麻痺を避けたくて、結局抜歯をしないままで
20年近く経ったと話していました。

抜歯による下歯槽神経麻痺の事例は、
ままあることなのでしょうか。
ご教示いただければ幸いです。

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