唾液ペルオキシダーゼとは?
唾液ペルオキシダーゼとは、唾液に含まれる耳下腺腺房細胞などを由来とする酵素です。プロトヘムを含む糖たんぱく質であり、かつてはラクトペルオキシダーゼと呼ばれていました。唾液ペルオキシダーゼは、唾液の無機成分であるロダン(チオシアン酸イオンSCN⁻)と口腔細菌が産生する過酸化水素からヒポチオシアンイオンOSCN⁻を合成します。ヒポチオシアンイオンOSCN⁻は、口腔細菌の解糖系酵素を阻害します。これによって酸の産生が抑制されると示唆されています。
歯科用語集
2022年03月13日
「唾液ペルオキシダーゼ」とは?歯科用語の解説と症例を紹介