歯科用語集

2021年12月05日

ニュートラルゾーン(筋圧中立帯)

「ニュートラルゾーン(筋圧中立帯)」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

ニュートラルゾーン(筋圧中立帯)とは?

ニュートラルゾーンとは、舌圧(外側から加わる力)と頬や口唇の圧(内側から加わる力)の両者の筋圧が均衡している領域・ゾーンのことである。口腔の機能時には、舌によって外側に力が加わり、頬および口唇によって内側に力が加わる。この2つの筋圧が相殺される口腔内の領域が「ニュートラルゾーン」である。
義歯製作にあたっては、ニュートラルゾーンを意識して人工歯排列や歯肉形成を行わなければならない。具体的に言えば、人工歯はニュートラルゾーンに排列し、さらに義歯床研磨面をニュートラルゾーンに一致させることが、義歯の良好な維持・安定に重要である。
ニュートラルゾーンは筋の圧力が中立な領域であることから、「筋圧中立帯」とも呼ばれる。ニュートラルゾーンの領域における筋の圧力の均衡により歯列は維持される。


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