歯科用語集

2022年07月01日

酸化亜鉛ユージノール系シーラー

「酸化亜鉛ユージノール系シーラー」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

酸化亜鉛ユージノール系シーラーとは?
酸化亜鉛ユージノール系シーラーとは酸化亜鉛を主成分とする粉末と、ユージノールを主成分とする液剤をいう。セメントの一種で根管壁や充填材間の空隙を物理的に塞ぎ、緊密性をあげる重要な役割を持っています。
酸化亜鉛ユージノール系シーラーの特徴
酸化亜鉛ユージノール系シーラーは通常の酸化亜鉛ユージノール系セメントと違い、ガッタパーチャと根管の間の密閉性を向上させることが可能となる。これは、酸化亜鉛の粒子が細かいことが理由となる。
また操作時間の確保のため、硬化時間が長くなっており、これは、操作時間を確保するためである。
 
酸化亜鉛ユージノール系シーラーの種類
代表的な酸化亜鉛ユージノール系シーラーを以下に挙げます。
  • グロスマンシーラー
  • キャナルス
  • パルプキャナルスシーラー
  • Proco-Sol
酸化亜鉛ユージノール系シーラーのなかで、日本ではキャナルスが一般的に使用されているが、グロスマンシーラーの成分を基本とし、液剤にオリーブオイルを加えています。
 
酸化亜鉛ユージノール系シーラーの使用上の注意
酸化亜鉛ユージノール系シーラーのユージノールには根尖歯周組織に対し刺激を起こす。がそのため、根尖歯周組織に流れると、未反応遊離ユージノールが炎症や痛みを引き起こします。これを回避するため、高級脂肪酸などを用いた非ユージノール系セメントが用いられることもあります。
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