ペリクル

「ペリクル」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

ペリクルとは?

ペリクルとは、歯面にある唾液由来のタンパク質が付着した有機性被膜である。ペリクルは獲得被膜とも呼ばれる。
ペリクルに含まれるタンパク質の主な成分は高プロリンタンパク質やムチンである。他にはアルブミン、アミラーゼ、リゾチーム、ラクトフェリンなどの唾液由来タンパク質や細菌由来成分が含まれる。



ペリクルの形成

機械的な研磨などでペリクルを除去しても研磨面にただちに唾液タンパク質が付着し、きわめて短時間で新たなペリクルが形成される。

ペリクルの作用

ペリクルには熱や酸から歯面を守るバリアーとして物理的に歯面を保護する働きがあるが、他方、初期デンタルプラークを形成する早期定着細菌のレセプターを提供し、デンタルプラーク形成の足がかりともなる。

ペリクルに付着する細菌

ペリクルに付着する細菌は早期定着細菌(early colonizer)と呼ばれる。早期定着細菌には以下のような細菌がある。
  • Streptococcus gordonii
  • Streptococcus oralis
  • Streptococcus sanguinis
  • Actinomyces naeslundii
  • Actinomyces viscosus




「ペリクル」の文献・書籍など

【読み】

ぺりくる

【文献・書籍】

『口腔微生物学 第6版』, 石原和幸ら, 株式会社学建書院, 2018.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

アカデミックの症例リスト

【クロルヘキシジンについて】

某商品について、みなさんはどう思いますか?
使われている・使われていないなど聞かせていただけると幸いです。

●私が知っているクロルヘキシジンの特徴
・プラスの電気を帯びているために、マイナスの電気を帯びている歯面上のペリクルや細菌表面、口腔粘膜表面に付着する
・長時間口腔内にとどまるかわりに、色素とも結合しやすく、着色する
・タンパク質が多いポケット内ではクロルヘキシジンが不活化される
・効果のある濃度よりも日本で市販されているものはずっと少ない
・濃度を上げるとアナフィラキシーの心配がある

塩化セチルピリジニウムを売り出してる別会社のセミナーでこのような資料をいただきました。
縦軸が細菌の残存数で、横軸が濃度です。

緑の○は「クロルヘキシジン」実使用した場合は0.0005%のため細菌数はあまり変わりません。
赤の○は「海外でのクロルヘキシジン」濃度は0.1%で効果があるものの、アナフィラキシーの心配がある。
青の○は「塩化セチルピリジニウム」濃度は0.005%ですが殺菌効果を発揮する、とのことでした。

企業内のデータなのでどこまで信じたらよいのかわかりませんが、やはり今はクロルヘキシジンよりも塩化セチルピリジニウムの商品を選んだほうがよいのでしょうか。
物品をコ○クールか、S○−Tにするかで悩んでいるんですよね…。

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