歯科用語集

2022年03月15日

クワドヘリックス

「クワドヘリックス」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

クワドヘリックスとは?

クワドヘリックスとは、上顎歯列の側方拡大を目的とした矯正装置で、一般的に使用期間は2〜6ヶ月間とされています。下顎歯列の拡大にはバイヘリックスを使用することもあります。

クワドヘリックスの構造

クワドヘリックスは、上顎大臼歯にバンドを取り付け、0.9mmのワイヤーを使用しワイヤーには4個のヘリカルループが付与されています。ヘリカルループを付与することにより、拡大時に弾力が得られます。ヘリカルループやワイヤーが粘膜に陥入したり、舌に圧痕を生じたりしやすいため、口蓋形態に注意しながら装置の作製を行うことが重要です。

クワドヘリックスの適応

クワドヘリックスの適応は混合歯列期〜永久歯期で、上顎歯列弓の狭窄・第一大臼歯の近心捻転などを改善するために用いられます。

クワドヘリックスの作用

クワドヘリックスの作用は、主に臼歯部の頰側方向への傾斜移動です。患者が若年者の場合は、正中口蓋縫合の離開も期待できるため、クワドヘリックスでは緩徐拡大法と急速拡大法の中間的作用を持つとも言えます。
この記事は無料の会員限定です
会員登録して読む(無料)
ログインして読む