Downs法

「Downs法」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

Downs法とは?

Downs法とは、セファログラムを用いた分析において、FH平面を基準平面として用いる方法である。



Downs法の計測角度

Downs法では以下の角度が用いられる。
  • Facial angle(顔面角)
    • オトガイ部の前後的位置を評価する
    • 角度が大きい場合は前方位、小さい場合は後方位を示している
  • Angle of convexity(上顎突出度)
    • N点とA点を結んだ直線-A点とPogを結んだ直線とのなす角度
    • オトガイ部に対する上顎歯槽基底部の前後的位置を評価する
    • 角度が大きい場合は前方位、小さい場合は後方位を示している
    • オトガイ部(Pog)の位置に影響を受けるため、Pogの前後的位置の検討も同時に行う必要がある
  • A-B plane angle(A-B平面角)
    • A点とB点を結んだ直線-Facial planeとのなす角度
    • 上下顎歯槽基底の前後的位置を評価する
    • A点とB点を結んだ直線が、Facial planeに対して前方に角をなすときは(−)、後方になすときは(+)をつける
  • Mandibular plane angle(下顎下縁平面角)
    • 下顎下縁平面-FH planeとのなす角度
    • 下顎骨下縁の傾斜度を評価する
    • この角度が大きくなると矯正治療の予後が不良であるとされている
  • Y-axis(Y軸角)
    • Y軸-FH planeのなす角度
    • 下顎骨の前方および下方への発育の度合いを評価する
    • 一般に下顎前突では小さく、下顎遠心咬合では大きい
  • Ramus inclination FH(下顎枝後縁の傾斜角)
    • Ramus plane-FH planeとのなす角の余角
    • 下顎枝後縁のFH平面に対する傾斜度を評価する
  • Occlusal plane angle(咬合平面傾斜角)
    • 咬合平面-FH planeのなす角度
    • 咬合平面の傾斜度を評価する
  • Interincisal angle(上下中切歯歯軸の傾斜角)
    • 上下中切歯の長軸(切歯と歯根尖を結んだ線)のなす角度
    • 上下中切歯の傾斜度を評価する
  • L-1 to Occlusal plane(下顎中切歯歯軸の傾斜角)
    • 咬合平面-下顎中切歯の長軸のなす角の余角
    • 下顎中切歯の咬合平面に対する傾斜度を判定する
  • L-1 to Madibular plane(下顎中切歯歯軸の傾斜角)
    • 下顎下縁平面-下顎中切歯の長軸のなす角度
    • 下顎中切歯の下顎下縁平面に対する傾斜度を評価する
  • U-1 to A-P plane(上顎中切歯突出度)
    • 上顎中切歯切縁〜A点・Pogを結んだ直線に対する垂直距離
    • 上顎中切歯の突出度を評価する
  • U-1 to FH plane(上顎中切歯歯軸の傾斜角)
    • FH plate-上顎中切歯の長軸のなす角度
    • 上顎中切歯のFH平面に対する傾斜度を判定する




「Downs法」の文献・書籍など

【読み】

だうんずほう

【文献・書籍】

『新しい歯科矯正学』,新井一仁ら,株式会社永末書店,2000

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。