歯科用語集
2022年3月16日

Angleによる不正咬合の分類

「Angleによる不正咬合の分類」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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Angleによる不正咬合の分類とは?

Angleによる不正咬合の分類とは、1899年にEdward H Angleが提唱した上下顎歯列弓の近遠心的関係の分類です。Angleによる不正咬合の分類は簡便で再現性も高いため、臨床的に頻用されている分類でもあります。考え方の根底には、上顎第一大臼歯の位置が咬合の鍵であると考える、上顎第一大臼歯の位置普変説があります。
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Angleによる不正咬合の分類の診査法

Angleによる不正咬合の分類では、上顎第一大臼歯および下顎第一大臼歯の咬合関係を診査します。

Angleによる不正咬合の分類:Angle Ⅰ級

Angleによる不正咬合の分類におけるAngleⅠ級とは、上下顎第一大臼歯が正常な位置関係にあるものをいいます。頬側面から見て、上顎第一大臼歯の近心頬側咬頭の三角隆線が下顎第一大臼歯の頬面溝と咬合しており、舌側面では上顎第一大臼歯の近心舌側咬頭が下顎第一大臼歯の中央窩に咬合する時に、AngleⅠ級すなわち正常であると判断できます。


Angleによる不正咬合の分類:Angle Ⅱ級

Angleによる不正咬合の分類におけるAngleⅡ級は、下顎遠心咬合で、AngleⅡ級1類とAngleⅡ級2類に分けることができます。

AngleⅡ級1類
上顎第一大臼歯よりも下顎第一大臼歯が半咬頭以上遠心にあり、上顎前歯が唇側傾斜あるいは転位しているもの

AngleⅡ級2類
上顎第一大臼歯よりも下顎第一大臼歯が半咬頭以上遠心にあり、上顎前歯が舌側傾斜あるいは転位しているもの


Angleによる不正咬合の分類:Angle 3級

Angleによる不正咬合の分類におけるAngleⅢ級は、下顎近心咬合で、上顎第一大臼歯よりも下顎第一大臼歯が半咬頭以上近心にある咬合のことをいいます。

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