ニュートラルゾーンテクニックとは?
ニュートラルゾーンテクニックとは、ニュートラルゾーンを記録する術式としてBeresinとSchiesserが1964年に開発したものです。
ニュートラルゾーンテクニックの術式
- トレーレジンで製作した上下顎の基礎床にモデリングコンパウンドを維持するためのループを付与する
- 約60度のウォーターバス中にモデリングコンパウンドを浸漬した後、咬合堤状に形成して基礎床に焼き付ける
- 下顎の咬合床をウォーターバスに浸漬し、モデリングコンパウンドを軟化して口腔内へ挿入する
- 開口・閉口・口唇突出・口角牽引・示指吸引・下顎側方運動・嚥下運動・舌運動などを行う(ニュートラルゾーンの記録)
- 上方にはみ出した余剰コンパウンドを上下口唇接合線とレトロモラーパッドの1/2~2/3の高さで切除し、仮想咬合平面を設定する
- 上顎の咬合床でも同様にニュートラルゾーンの記録を行う
- 余剰コンパウンドがなくなるまで操作を繰り返す
- 下顎咬合床を装着し、適切な咬合採得や咬合位の評価などに関連して、歯や顔面に設定される種々の計測点間距離で表した、中心咬合位での上下顎間の垂直的距離のことを指します。">咬合高径となるように上顎咬合堤を切断する
- ろう義歯試適において床の研磨面にティッシュコンディショナーを盛って口腔内に挿入し、一連の機能運動を行う