歯科用語集
2022年3月16日

唇側弧線装置

「唇側弧線装置」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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唇側弧線装置とは?

唇側弧線装置とは、唇側に弧線を張った矯正装置で、1918年にLourieによって開発されました。現在はマルチブラケット装置の台頭で、唇側弧線装置が原型通りのまま使用されることはあまりありません。
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唇側弧線装置の構成

唇側弧線装置は以下のものから構成されています。
維持バンド
 舌側弧線装置と同様、基本的には第一大臼歯にバンドを装着します。バンドの頰側に維持装置が装着されています。
唇側弧線
 0.9〜1.0mmの矯正用弾線を、歯の唇側部中央を通るように屈曲します。弾線が維持装置から抜け出ないようループを付与したり、フックを癒着したりして工夫します。また、唇側弧線上にⅡ級・Ⅲ級ゴムなどを使用します。

唇側弧線装置の作用

唇側弧線装置の作用としては、唇側弧線が前歯を後方に押す力です。最近では唇側弧線に補助弾線を癒着し、歯を移動させるようなことはしません。

唇側弧線装置の適応・目的

唇側弧線装置では、顎間ゴムを用いて前歯・臼歯を後方へ移動させることが主な目的です。

唇側弧線装置の使用方法

唇側弧線装置は上記のような使用方法以外にも、舌側弧線装置ち組み合わせて顎間固定装置とし、混合歯列期に使用することがあります。

唇側弧線装置の注意点

唇側弧線装置の注意点は以下の通りです。
大臼歯を整直するとき:唇側弧線が前歯から少し離れるように設計する
前歯を舌側移動するとき:前歯に軽く接触するように屈曲する

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