唇側弧線装置

「唇側弧線装置」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

唇側弧線装置とは?

唇側弧線装置とは、唇側に弧線を張った矯正装置である。現在はマルチブラケット装置の台頭で、唇側弧線装置が原型通りのまま使用されることはあまりない。唇側弧線装置は1918年にLourieによって開発された。



唇側弧線装置の構成

唇側弧線装置は以下のものから構成されている。
  • 維持バンド
 舌側弧線装置と同様、基本的には第一大臼歯にバンドを装着する。バンドの頰側に維持装置が装着されている。
  • 唇側弧線
 0.9〜1.0mmの矯正用弾線を、歯の唇側部中央を通るように屈曲する。弾線が維持装置から抜け出ないようループを付与したり、フックを癒着したりして工夫する。また、唇側弧線上にⅡ級・Ⅲ級ゴムなどを使用する。

唇側弧線装置の作用

唇側弧線装置の作用としては、唇側弧線が前歯を後方に押す力の利用である。最近では唇側弧線に補助弾線を癒着し、歯を移動させるようなことはしない。

唇側弧線装置の適応・目的

唇側弧線装置では、顎間ゴムを用いて前歯・臼歯を後方へ移動させることが主な目的である。

唇側弧線装置の使用方法

唇側弧線装置は上記のような使用方法以外にも、舌側弧線装置ち組み合わせて顎間固定装置とし、混合歯列期に使用することがある。

唇側弧線装置の注意点

唇側弧線装置の注意点は以下である。
  • 大臼歯を整直するとき:唇側弧線が前歯から少し離れるように設計する
  • 前歯を舌側移動するとき:前歯に軽く接触するように屈曲する




「唇側弧線装置」の文献・書籍など

【読み】

しんそくこせんそうち

【文献・書籍】

『新しい歯科矯正学』,新井一仁ら,株式会社永末書店,2000

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

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