リベースとは?
歯科用語である「リベース」とは、義歯床(人工歯以外の部分)を新しい義歯床に置き換えることで、義歯と義歯床下粘膜との再適合を図ることです。リベースは英語ではrebaseと書き、床交換法や改床法とも呼ばれています。
リベースの適応症例
リベースは基本的に、人工歯の咬合関係は良好・適切であるが、義歯床粘膜面の適合が不良である症例に対して適応されます。リベースの主な適応症例としては、下記のような症例です。
- 義歯の長期間の使用により義歯床用レジンが劣化や変色している症例
- 義歯床用レジンの強度が不足している症例
- 義歯修理やリラインなどにより義歯床の形態に不具合が生じている症例
- 人工歯の排列や人工歯の形態、人工歯の色調を変えたくない症例
- 床翼の豊隆を改善する症例
リベースの術式
次にリベースの臨床的術式について解説を行います。リベースはまず義歯床下粘膜との適合試験やクラウン・ブリッジなどの補綴物を新製した際は、模型上の咬合と実際の口腔内の咬合との間で誤差が生じるため、チェアサイドでの咬合調整が必須となる。また、歯周初期治療において咬合調整とは、咬合調整によって早期接触を始めとした外傷性咬合を除去し、咬合性外傷を防ぐことを目的として行われる。">咬合調整などの前処置を行います。
そして次に、リラインの術式と同様に、現在使用中の義歯により顎堤粘膜の印象採得を行います。そしてその印象面に超硬質石膏で模型を製作し、模型をフラスクに埋没し、開輪します。
そして人工歯が外れないように注意しながら義歯床を削除して、最後に義歯床用レジンを填入して、研磨まで行います。以上がリベースの術式です。
そして次に、リラインの術式と同様に、現在使用中の義歯により顎堤粘膜の印象採得を行います。そしてその印象面に超硬質石膏で模型を製作し、模型をフラスクに埋没し、開輪します。
そして人工歯が外れないように注意しながら義歯床を削除して、最後に義歯床用レジンを填入して、研磨まで行います。以上がリベースの術式です。