トームス突起とは?
トームス突起とは、エナメル質基質形成期におけるエナメル芽細胞の遠位端(象牙質側)に見られる角錐状構造です。トームス突起は分泌面と滑走面の2面から成ります。分泌面ではエナメル質基質が分泌されます。エナメル芽細胞は外側に向かって後退しながらエナメル質基質を形成していき、形成されたエナメル小柱は滑走面に沿って伸長していきます。エナメル質基質の分泌初期と末期~移行期ではトームス突起が見られない、あるいは消失するのでこの時期に形成されるのは無小柱エナメル質と呼ばれます。
歯科用語集
2022年03月13日
「トームス突起」とは?歯科用語の解説と症例を紹介