歯科用語集

2022年05月09日

アクリル系印象材

「アクリル系印象材」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

アクリル系印象材とは?

アクリル系印象材とは、精密印象に使われる材料のうちの1つです。アクリル系印象材では粉と液を練和します。ポリマーが膨潤し、溶解して流動性を呈しゲル化します。アクリル系印象材は暫間軟質リライン材の一種で、使用義歯の粘膜面にリラインして義歯を使用させながら、床下粘膜と辺縁胴体を記録することができます。またアクリル系印象材では、ティッシュコンディショニングを兼ねて印象採得を行うことができます。
アクリル系印象材では時間の経過とともに可塑剤が溶出し、アルコールが揮発し、次第に硬化します。そのため印象採得は粘弾性を有する1〜2日の間に行います。動的印象(ダイナミック印象)とも呼ばれます。

アクリル系印象材の組成

アクリル系印象材の組成は以下の通りです。
  • 粉末
    • ポリエチレンメタクリレート(PEMA)とブチルメタクリレートの共重合体
    • エチルアルコール
    • 可塑剤

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