非活動性う蝕は放置しても進行リスクが低いことが多い一方で、誤った判断や過剰治療により患者負担が増えるケースもあります。
なので介入のタイミングを見極めるための診査診断の能力はもちろん、う蝕の進行を遅らせるための適切なメインテナンスも重要となります。
また、非活動性う蝕を経過観察とした場合「なぜ今治療をしなくていいのか」「どのタイミングで治療をするのか」などを決めておくことがトラブル回避にもつながってきます。
このセミナーでは「非活動性う蝕のメインテナンス」をテーマに、齲蝕の活動性評価のポイント、定期観察のタイミング、写真やレントゲンの活用法、予防管理の具体的手法までを日本ヘルスケア歯科学会代表の杉山精一先生に解説していただきます。
単なる「削る・詰める」から一歩進み、科学的根拠に基づいた経過観察と予防的介入を学ぶことで、患者の長期的な口腔健康維持と医療の質向上につなげます。
臨床ケースを交え、明日からの診療で実践できる知識を提供するセミナーです。
こんな方におすすめ
👉 非活動性う蝕の管理について学びたい
👉 不必要な切削介入を避けたい
👉 メインテナンスでの注意点が知りたい
講義目次
非活動性う蝕の定義と臨床的判断基準
活動性評価と経過観察の方法
写真・レントゲンを活用した記録管理
予防的介入のタイミングと実践方法
患者説明と同意取得のポイント
講師
医療法人社団清泉会杉山歯科医院理事長。日本ヘルスケア歯科学会代表(元副代表)。
東京歯科大学卒業後、千代田区福島歯科医院勤務を経て、2004年 医療法人社団清泉会杉山歯科医院理事長就任。2010年よりヨーロッパう蝕学会(ORCA)に参加して発表を行う。
元八千代市歯科医師会会長、元一般社団法人口腔衛生学会齲蝕委員会委員。
う蝕・保存修復に関する執筆や講演会多数。クイントにClinical Caries Managementを連載中。2022年、クインテッセンス出版より「歯を守るう蝕治療 ー非切削う蝕治療へのパラダイムシフトー」を出版。主な講演テーマに「日本発!新たなカリエスシルクアセスメント"CRASP" その特徴と臨床応用の実際」「隣接面う蝕に対する新たなアプローチ」など。