インプラント周囲炎は決して珍しい疾患ではなく、一定の割合で「インプラントを埋入てみたけれど、どうも調子がわるい」と訴える患者さんは存在します。
そのような場合「じゃあ様子をみましょう」と経過観察や投薬・洗浄など非観血的治療を選ばれる方も多いですが、現場の実感として、非外科だけで制御できないケースは確実に存在します。
このセミナーでは「インプラント周囲炎の外科的対応」をテーマに、インプラント周囲炎の基礎的理解から、外科処置へ進む判断基準、術式の選択、手技の流れ、そして外科介入によって保存できる症例の見極め方までをマルメ大学歯学部歯科口腔外科学講座准教授の神保良先生に解説していただきます。
“撤去するのか?保存をトライするのか?”の判断に迷う症例に対して、どこまで救済を試みるべきか、どこがリミットなのか、臨床リアルに即した思考と戦略を提示していただきます。
外科で救える症例は確実に存在し、その予後は術式・タイミング・コントロールで大きく変わります。
インプラント時代の補綴歯科医に必須の「残すための外科」の原則を徹底的に体系化する60分です。
こんな方におすすめ
👉 インプラント周囲炎の対応法を学びたい
👉 外科的な対応のポイントと手技が知りたい
👉 インプラント治療の対応力を高めたい
講義目次
インプラント周囲炎の分類・基礎理解
非外科 vs 外科の介入判断
外科的手技の目的とステップ
骨造成・再生の考え方と限界
外科介入症例の予後とメインテナンス
講師
RYOJIMBODENTAL名古屋駅前歯科・矯正歯科院長 RYOJIMBODENTAL名古屋駅前歯科・矯正歯科院長。長崎大学歯学部卒業、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科(歯科補綴学)修了(歯学博士)。著書・講演に「インプラント周囲骨吸収の原因と臨床的対処法およびインプラントに必要な基本的外科手技について」など多数。