幼若永久歯の健康を保つことは、その子の一生の口腔環境を維持するための要因の1つであり、歯科医師の重要な使命であるとも言えます。
しかし、萌出直後の永久歯は、石灰化不全やエナメル質・象牙質の未成熟性により脆弱であり、管理が難しい一面もあります。
また、診査・診断の際には、単なる齲窩の有無だけでなく、その歯の発育段階や口腔環境を踏まえたリスク評価が必須であり、先生の中には幼若永久歯のう蝕治療について判断・治療の流れについて不安を持つ方も多いように感じられます。
このセミナーは「幼若永久歯のカリエスマネジメント」をテーマに、幼若永久歯の組織学的特徴や臨床上の注意点を整理したうえで、予防処置から切削介入の適応判断までを体系的に日本ヘルスケア歯科学会副代表の杉山精一先生に解説していただきます。
MI治療やシーラント活用、フッ化物応用などの非侵襲的アプローチと、適切なタイミングでの修復介入のバランスを、エビデンスに基づき提示していただきます。
若年患者の長期的な口腔健康を支えるために不可欠な知識を、臨床ケースを交えて学んでいただきます。
こんな方におすすめ
👉 幼若永久歯のう蝕への対応を身に付けたい
👉 カリエスリスクマネジメントを学びたい
👉 小児歯科に力を入れている
講師
医療法人社団清泉会杉山歯科医院理事長。日本ヘルスケア歯科学会代表(元副代表)。
東京歯科大学卒業後、千代田区福島歯科医院勤務を経て、2004年 医療法人社団清泉会杉山歯科医院理事長就任。2010年よりヨーロッパう蝕学会(ORCA)に参加して発表を行う。
元八千代市歯科医師会会長、元一般社団法人口腔衛生学会齲蝕委員会委員。
う蝕・保存修復に関する執筆や講演会多数。クイントにClinical Caries Managementを連載中。2022年、クインテッセンス出版より「歯を守るう蝕治療 ー非切削う蝕治療へのパラダイムシフトー」を出版。主な講演テーマに「日本発!新たなカリエスシルクアセスメント"CRASP" その特徴と臨床応用の実際」「隣接面う蝕に対する新たなアプローチ」など。