日常臨床において遭遇する頻度の高い急性炎症への対応は、初期判断の誤りが重大な医療事故に直結しかねない極めて重要なテーマです。
しかし、急性の腫脹や疼痛を訴える患者を前にした際、「今すぐ消炎処置を行うべきか」「抜歯に踏み切ってよいのか」など、現場での判断に迷いやプレッシャーを感じる臨床家は少なくありません。
書籍や論文で炎症の病態や薬理を学んでいても、重症化リスクの兆候や避けるべき介入のタイミングといったリアルな臨床現場での判断基準に落とし込みづらいのが実情です。
さらに、急性炎症に見える病態の背後に悪性腫瘍が隠れているケースや、不適切な抜歯・切開によって波及や重篤な全身合併症を引き起こすリスクも存在し、対応の難易度を高めています。
だからこそ、単なる対症療法にとどまらず、病態を的確に見極め、「行うべき処置」「避けるべき処置」を明確に切り分ける確固たる判断基準を持っておくことが不可欠です。
本セミナーでは、急性炎症を見極めるポイントから、処置の選択、適切な投薬、悪性腫瘍との鑑別、抜歯のタイミングまでを、日本歯科専門医機構認定口腔外科専門医・ 日本口腔外科学会認定口腔外科指導医の岸本 裕充先生に解説いただきます。
まずは急性炎症の捉え方と、見落としてはならない見極めの要点を整理。重症化を防ぐために知っておくべき初期対応の基準を明確にします。
炎症極期において「行ってはいけない処置」と「行うべき処置」、適切な投薬管理の考え方についても具体的に言及。さらに、急性炎症と見誤りやすい悪性腫瘍との鑑別ポイントについても詳しく取り上げます。
排膿が継続している局面などで、どのタイミングで抜歯をはじめとする外科的介入を検討すべきか、判断のステップを網羅。
急性炎症に対する初期対応の不安を解消し、重症化や見落としを防ぐための明確な臨床判断基準を整理したい先生におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 急性炎症に対する適切な処置と避けるべき介入の判断基準が知りたい
👉 急性炎症と悪性腫瘍を鑑別するための診査ポイントを学びたい
👉 排膿や炎症が続く症例における抜歯のタイミングを身に付けたい
講師
兵庫医科大学医学部歯科口腔外科学講座主任教授、兵庫医科大学病院歯科口腔外科診療部長。大阪大学歯学部卒業後、兵庫医科大学病院臨床研修医(歯科口腔外科)、兵庫医科大学歯科口腔外科学講座助手、米国インディアナ大学医学部外科ポスドクを経て現職。著書に「口腔外科学 第4版(担当:歯性感染症の臨床分類)」「口腔外科入院患者におけるMRSA院内感染対策の検討」など。日本歯科専門医機構認定口腔外科専門医・ 日本口腔外科学会認定口腔外科指導医、院内感染予防対策認定医(ICD)、日本口腔感染症学会認定医。