日常臨床において抜歯は頻繁に行う処置の一つですが、一見シンプルに思える症例であっても、思わぬところで苦戦を強いられることがあります。
特に3本の根を持つ上顎大臼歯は、根の湾曲や分岐、骨癒着などの影響を受けやすく、いわゆる「ハマる」状態に陥りやすい部位です。
教科書的な術式や論文の知識だけでは、実際の臨床で直面する「根が折れて残ってしまった」「なかなか抜けない」といった不測の事態に、どう対処すべきか判断に迷うことも少なくありません。
トラブルを避け、スムーズな処置を行うためには、事前の診査診断に基づいた適切なアプローチの選択や、分割・フラップ形成を行う明確な判断基準を持つことが極めて重要です。
本セミナーでは、「意外とハマる上顎大臼歯の抜歯」をテーマに、スムーズに抜くためのコツから分割・フラップの的確な判断基準、実際の手技のポイントまでを、日本口腔外科学会専門医の伊藤 泰隆先生に解説いただきます。
術前診断における難易度評価のポイント、解剖学的特徴を踏まえたリスク管理を中心に整理。
さらに、無理な脱臼を避けて安全に抜去するための「分割」や「フラップ形成」の具体的な適応基準、処置時の安全な器具操作の手順についても解説。
分割が必要となった場合における、効率的かつ安全な歯冠・歯根分割の手技についても紹介していただきます。
「いつ分割に踏み切るべきか」「どのようにアプローチすれば早く安全に抜けるのか」といった、上顎大臼歯の抜歯に対する苦手意識や日常の迷いをすっきり解消したい先生におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 上顎大臼歯の抜歯で「ハマる」のを防ぐための判断基準が知りたい
👉 分割やフラップ形成を選択する適切なタイミングと手順を学びたい
👉 スムーズかつ安全に抜歯を終えるための実践的な手技のコツを身に付けたい
講義目次
上顎大臼歯における解剖学的特徴と抜歯の基本的な考え方
術前診断における難易度の見極めと分割・フラップの判断基準
スムーズな抜歯を可能にする器具選択とアプローチのポイント
安全かつ効率的に進めるための歯冠・歯根分割の手技とコツ
臨床でのトラブルを防ぐための注意点と実践的な症例解説
講師
2012年に東京歯科大学を卒業。卒業後は、東京歯科大学市川総合病院の歯科・口腔外科や亀田総合病院の歯科・口腔外科など、基幹病院や大学病院の臨床現場において約10年間にわたり高度な口腔外科診療および研究に従事する。2023年に「I's歯科・矯正歯科 両国」を開業し、現在は同院の院長を務める。開業後も東京歯科大学市川総合病院の診療援助を兼務し、地域医療と先進医療の連携に尽力するほか、東京医学技術専門学校にて非常勤講師として後進の育成にも取り組んでいる。日本口腔外科学会認定の「口腔外科専門医」および日本睡眠歯科学会認定の「睡眠歯科認定医」の資格を有し、親知らずの抜歯やインプラントなどの口腔外科手術から、睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピース治療、マイクロスコープを用いた精密治療まで、幅広い専門知識と豊富な臨床経験に基づいた質の高い歯科医療を提供している。