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2026年10月27日 20:00
米国歯内療法専門医の歯根端切除術

米国歯内療法専門医の歯根端切除術

根管治療を尽くしても病変の治癒が得られない症例において、歯根端切除術をはじめとする外科的歯内療法は、抜歯を回避し歯の保存を図るための重要な選択肢です。

しかし、非外科的治療から外科的アプローチへ切り替えるタイミングや、切削量・逆根管充填の精度といった術式の細部において、「どのような基準で適応を判断すべきか」「術中の確実な操作をどう担保するか」に悩む場面も少なくありません。

文献や教科書で概念を理解していても、実際の解剖学的リスクの回避やマイクロスコープ下での細かな操作など、臨床の場で即座に手技へ落とし込むことにはハードルが存在します。

だからこそ、感覚に頼るのではなく、確実な外科的アプローチを行うための客観的な判断基準と体系的な術式の理解が極めて重要となります。

本セミナーでは、「米国歯内療法専門医の歯根端切除術」をテーマに、診断から外科の適応、具体的な手技の流れやテクニックに至るまで、米国歯内療法専門医の岡﨑 勝至先生に解説いただきます。

外科的歯内療法の基本概念を整えた上で、歯根端切除における具体的な適応症例の診断基準や、適切な術前評価のポイントについて分かりやすく整理。

標準的な術式と手技の要点に加え、術中・術後に注意すべき合併症への具体的な対応策、さらに治療後の予後を見据えたメインテナンスの考え方まで網羅的に解説します。

適切な適応判断と高度な手技を体系的に学び、非外科的根管治療に限界を感じた際の確実な引き出しを増やしたい先生におすすめの内容です。
岡﨑 勝至 先生
歯科医師
1987年愛知学院大学歯学部卒業。2002年愛知医科大学にて医学博士号を取得。渡米後、ミネソタ大学研究員を経て、2012年にニューヨーク大学歯学部歯内療法科大学院を修了し米国歯内療法専門医を取得。同大学歯内療法科の常勤准教授およびレジデントコース主任等として教育・臨床・研究の最前線で長年活躍し、 Distinguished Educators Award や Research Award を受賞。2022年より東京歯科大学臨床准教授に就任。世界基準の歯内療法(根管治療)や先進的医療技術の普及、後進の指導に精力的に取り組んでいる。
2026年10月19日 20:00
臼歯部クラックに対する診断と修復

臼歯部クラックに対する診断と修復

日常臨床において、臼歯部のクラック(亀裂)に遭遇し、その対応に苦慮する場面は少なくありません。「冷水痛や咬合痛があるが、どこまで削るべきなのか」「削らずに経過観察すべきか、フルクラウンにすべきか」「接着修復で対応できるのか不安」といった悩みを抱える臨床家も多いのではないでしょうか。

クラックは単に歯の表面に生じた線ではなく、毎日の咀嚼による微小なたわみや繰り返し応力によって生じる構造疲労(疲労骨折)です。しかし、書籍や論文で病理や理論を学んでも、実際の臨床で目の前のクラックがどこまで進展しているのか、どこまでが可逆的でどの段階から補綴的介入が必要なのかを判別し、手技へ落とし込むことは容易ではありません。

特に、MOD窩洞などで辺縁隆線を失った臼歯は剛性が大きく低下し、咬頭のたわみが原因でクラックが深進行しやすくなります。従来のように一律でフルクラウンを選択するのではなく、歯質の破折リスクや応力集中をコントロールし、歯質を無駄に削らず守るための明確な診断基準と修復戦略を持つことが極めて重要です。

本セミナーでは、「臼歯部クラックに対する診断と修復」をテーマに、クラックの原因解明から病態評価、MIに基づいた修復・補綴の判断基準、そして最新の接着テクニックまでを、日本顎咬合学会認定医の櫻田博雅先生に解説いただきます。

前歯部を除外し「臼歯部におけるクラック」に焦点を絞ることで、90分間で臨床の核心を深く追求。クラックが発生・進行するバイオメカニクスの背景をはじめ、ペンライトを用いた透照診や染色、修復物除去、拡大視野でのCrack Tracing(進展追跡)といった具体的な診断プロセスについて整理します。

さらに、クラックの進展方向による危険度の見極めや、咬頭被覆(cuspal coverage)の必要性を判断する「削る量」の基準を提示。フルクラウンに頼らず、バイオミメティック(生体模倣)の観点を取り入れたオンレイ・オーバーレイなどの接着修復、IDS(Immediate Dentin Sealing)を活用した歯質保存アプローチについても詳しく紹介します。

実際の臨床記録から収集した豊富な症例をもとに、理論と実際の判断基準、手技の選択肢を提示。「クラックを消す」のではなく「クラックが動かない環境を作る」ための思考プロセスが身につく、日常臨床の疑問をクリアにする講義です。
櫻田 博雅
櫻田 博雅 先生
歯科医師
2006年昭和大学(現・昭和医科大学)歯学部卒業。同大学歯科病院臨床研修医を経て、美容歯科特別研究生入局および都内歯科医院にて研鑽を積む。2011年に立川北デンタルオフィスを開業し、院長に就任。「超保存型歯科医院」「救歯臨床」を掲げ、マイクロスコープを活用した精密歯内療法、低侵襲なインプラント即時荷重治療、審美・予防歯科領域に注力している。現在は臨床の第一線で診療を行う傍ら、教育機関での講師やスタディークラブ「₿EAM$」の運営を通じ、後進の育成や歯科医療の発展にも尽力している。(249字)
2026年10月18日 20:00
審美修復治療における「顔貌・口唇」の診査診断

審美修復治療における「顔貌・口唇」の診査診断

審美修復治療に取り組む際、歯単体の形態や色調を追求するだけでは、必ずしも患者さんの満足のいく結果を得られないことがあります。

口腔内写真や模型上だけで設計を進めてしまうと、実際に装着した際に「口唇のラインと合っていない」「笑顔になったときの印象が不自然」といったギャップが生じるケースも珍しくありません。
顔貌や口唇の動態、歯肉ラインとの調和を図るためには、体系的な評価項目と診査診断の流れを理解しておく必要があります。

しかし、文献やセミナーで知識を得ても、実際の症例においてどこを基準とし、どのように治療計画へ落とし込めばよいのか、具体的なイメージが持ちづらいと感じる場面も多いのではないでしょうか。
予知性の高い審美修復を達成するためには、感覚に頼るのではなく、顔貌分析からスマイルデザインへつなげる明確なステップと判断基準を持つことが極めて重要です。

本セミナーでは、「審美修復治療における『顔貌・口唇』の診査診断」をテーマに、歯と顔貌の調和を図るための検査・治療計画立案のテクニックを、日本顎咬合学会元理事長・指導医の南 清和先生に解説いただきます。

講義では、顔貌・口唇と歯の調和において欠かせない評価項目の整理からスタートし、予知性を高めるための具体的な分析方法について順を追って提示。

さらに、収集したデータや検査結果をどのようにスマイルデザインに応用し、一連の治療計画へと反映させていくか、臨床の流れに沿ってわかりやすく整理します。
顔貌や口唇の動きまで見据えた総合的な診査診断のアプローチを学ぶことで、補綴物の美しさを極めるだけでなく、患者さん本来の表情に調和した審美修復を実現する視点が身につきます。

「審美治療において口腔内だけでなく顔面全体の調和を考慮したい」「審美性のトラブルを防ぎ、再現性の高いスマイルデザインを学びたい」という先生に、ぜひご覧いただきたい内容です。
南 清和
南 清和 先生
日本顎咬合学会元理事長・指導医
明海大学歯学部臨床教授。城西歯科大学(現・明海大学)を卒業。朝日大学歯学部客員教授、日本顎咬合学会元理事長指導医、日本口腔インプラント学会専門医、日本臨床歯科医学会(SJCD)指導医。著書・講演に「歯科医院成功へのステップアップセミナー 「ミナミ歯科クリニック」34年の取り組みからみなさんにお伝えしたいこと」「月刊南 清和~審美歯科修復への誘い~」など多数。
2026年10月16日 20:00
第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?

第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?

日常の臨床において、第二大臼歯の欠損に直面した際、介入の是非や方針の決定に苦慮された経験は少なくないのではないでしょうか。

「欠損部位を補綴すべきか」「短縮歯列(SDA)として経過観察を選択すべきか」といった判断は、患者ごとの状態によって大きく左右されるため、一筋縄ではいきません。
書籍や論文でSDAの概念や補綴の理論を学んだとしても、実際の患者を目の前にしたとき、臨床的な判断基準をどこに置くべきか迷ってしまう場面も多く存在します。

特に7番欠損は、即座に大きな不便を訴えない患者もいる一方で、対合歯の挺出や咬合の不安定化を招く懸念もあり、その介入基準の曖昧さが判断を難しくする一因となっています。

だからこそ、単に選択肢を提示するだけでなく、患者ごとの背景やリスクを見極めた上での明瞭な判断基準を持つことが極めて重要です。

本セミナーでは、「第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?」をテーマに、選択基準と治療戦略の組み立て方について、日本補綴歯科学会代議員・専門医・指導医の松田 謙一先生に解説いただきます。

まず、第二大臼歯を喪失する主な要因を整理し、欠損が及ぼす咀嚼能力への影響や短縮歯列(SDA)に関する基礎知識を再確認。
義歯・インプラント・SDAという各選択肢の利点や注意点をはじめ、上顎と下顎の違い、対合歯の挺出リスクに対する考慮、さらには患者の年齢やライフステージが与える影響についても網羅的に整理します。

その上で、どのようなケースで積極的に介入すべきか、あるいは経過観察にとどめるのが妥当か、臨床の現場で即座に活用できる視点からわかりやすく紐解いていただきます。

「とりあえず様子を見る」という選択から一歩深め、根拠を持った治療戦略を立案したい臨床家にとって、日々の悩みをクリアにする一助となる講義内容です。
松田 謙一
松田 謙一 先生
日本補綴歯科学会 専門医・指導医/日本老年歯科医学会 認定医
医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院 院長。 平成15年に大阪大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科を修了。大阪大学歯学部附属病院第二補綴科医員、大阪大学大学院歯学研究科(顎口腔機能再建学講座)助教、臨床講師、臨床准教授を経て、令和7年4月より同講座 臨床教授に就任。 現在はハイライフ大阪梅田歯科医院院長およびHILIFE DENTURE ACADEMY学術統括責任者を務める。 日本補綴歯科学会 専門医・指導医、日本老年歯科医学会 認定医。
2026年10月5日 20:00
「付着」について考える

「付着」について考える

歯周治療を円滑に進め、良好な予後を維持する上で、歯周組織と歯の結びつきである「付着」の概念は欠かすことのできない重要な要素です。

一方で、この付着の状態を臨床で正確に把握し、治療計画や日々の処置に落とし込むことは決して容易ではありません。専門的には極めて重視されている概念でありながら、日常臨床においては「プロービング深さの数値」だけに気を取られ、付着の動的な変化やその本質的な意義を十分に活用しきれていないケースも少なくありません。
書籍や論文に目を通しても、組織学的な理論は理解できるものの、実際の臨床現場でどのように付着の喪失リスクを見極め、補綴設計や外科処置の選択に活かせばよいのか、具体的なイメージが湧きづらいと感じる先生も多いのではないでしょうか。

歯周病の進行を正しく評価し、治療のゴールを的確に見定めるためには、単にポケットの深さを測るだけでなく、付着の状態を評価するための確かな「判断基準」を持つことが重要となります。

本セミナーでは、「付着について考える」をテーマに、基本構造の理解から付着を考慮した臨床アプローチまでを、日本歯周病学会専門医・指導医の藤田 剛先生に解説いただきます。

講義前半では、そもそも付着とは何かという基礎的な概念から、付着が破壊されたときに歯周組織で何が起こるのか、その臨床的意義とリスクについて整理。
続く後半では、付着喪失を防ぎ、あるいは健康な状態を維持・再獲得するために必要なアプローチとして、付着の存在を考慮した的確な補綴設計や外科処置を行う際のポイントをわかりやすく示していただきます。

「付着の健康をいかにして守るか」という視点を持つことで、日常のインスツルメンテーションから複雑な補綴・外科ケースにいたるまで、一貫した一本の軸を通して臨床を組み立てることができるようになります。

なんとなく理解していた付着の概念を臨床現場での強力な武器へとアップデートし、日常診療での診断や処置の迷いをすっきりと解消したい医療者におすすめの内容です。
藤田 剛
藤田 剛 先生
日本歯周病学会専門医・指導医
1996年広島大学歯学部卒業。2000年に同大学院にて歯学博士号を取得後、米国ボストン大学博士研究員やカナダ・ブリティッシュコロンビア大学客員研究員などを経て、広島大学病院歯周診療科にて講師(外来医長)、准教授として24年間にわたり臨床・研究・教育に従事する。2020年に三重県伊勢市の「藤田歯科」を再開院し、院長に就任。現在も臨床の第一線で「抜歯を最終手段とする歯の保存」にこだわった先進的な歯周病治療を提供する傍ら、複数大学での客員教授・非常勤講師を兼任している。日本歯周病学会理事をはじめ、同学会の専門医・指導医として後進の育成や臨床指導にも尽力しており、歯肉上皮細胞の防御機能や歯周ポケットマネジメントに関する研究で日本歯周病学会学術賞など多数の受賞歴を持つ、臨床と学術の双方に精通したエキスパートである。
2026年10月4日 20:00
GPのためのCBCTフル活用ガイド

GPのためのCBCTフル活用ガイド

日常臨床においてCTを導入する歯科医院が増加しており、三次元的な画像診断は診査・診断の精度を飛躍的に向上させる強力なツールとなっています。

しかし、実際の現場では智歯抜歯の位置確認など特定の用途にとどまり、「導入したものの活用しきれていない」「画像から得た情報をどう治療計画へ落とし込むべきか迷う」と感じている先生も多いのではないでしょうか。

CT画像の読影や臨床応用は、書籍や解説書を読むだけでは実際の症例へ落とし込みにくく、臨床現場での具体的な判断基準を持つことが難しい側面があります。

解剖学的な位置関係や病変の広がりを正確に把握し、治療の安全性を高めるためには、画像を見るポイントと検査結果を実際の治療へ活かすための明確な視点が欠かせません。

本セミナーでは、GPのためのCBCTフル活用ガイドとして、CT導入のメリットから撮影すべき症例、読影のポイントに至るまでを、船津歯科医院院長の船津昌利先生に解説いただきます。

智歯抜歯や根管治療をはじめとする日常臨床での活用例をもとに、CT画像から得られる情報の評価法と、実際の治療へどのように活かすかを中心に整理。

二次元画像では確認が難しい解剖学的リスクや病変の診断について、三次元画像を用いてどのように見極めるかについても詳しく解説します。

さらに、実際の症例ベースで読影のプロセスと判断の組み立て方を紹介し、日常的な症例から難症例まで対応力を高めるための視点を提供。

自院のCTを余すことなく活用したい方や、三次元画像に基づいた精度の高い診断と治療計画を確立したい先生におすすめの内容です。
船津 昌利 先生
スタディーグループCCD 会長
スタディーグループCCD 会長、スタディーグループDOT 顧問、スタディーグループFUN 顧問。著書・講演に「器具の選択と切開線のデザインが外科処置に及ぼす影響」「次世代CO2レーザーがもたらす診療形態」など多数。
2026年10月3日 20:00
武器としての歯髄温存療法

武器としての歯髄温存療法

日常臨床において、可能な限り歯髄を残し、歯の寿命を延ばす「歯髄温存療法」の重要性は年々高まっています。

一方で、どの症例までが適応となるのか、どのマテリアルを選択しどう処置を進めるべきかなど、実際の判断に迷いを感じる場面も少なくありません。

書籍や論文で病態やエビデンスを学んでも、実際のう蝕除去の範囲や歯髄の評価、マイクロリーケージを防ぐ現場での臨床テクニックまでは落とし込みづらいのが実情です。

症例ごとの解剖学的リスクや病態の進行度は多様であり、画一的な対応だけでは予後を安定させることが難しいためです。

だからこそ、確実な診断に基づき、間接覆髄から断髄、マテリアル選択、さらにはメインテナンスやリカバリーまで見据えた明確な判断基準を持つことが不可欠となります。

本セミナーでは、「武器としての歯髄温存療法」をテーマに、歯髄温存療法の適応症例・診断から、処置のバリエーション、マテリアル選択、メインテナンスまでの一連を、白石歯科クリニック院長の白石 大祐先生に解説いただきます。

う蝕や歯髄疾患の診断と分類、治療方針の立て方をはじめ、間接覆髄・直接覆髄、さらには部分断髄や全部断髄といった選択肢の整理。

臨床の成否を分けるマイクロリーケージを防ぐ防湿方法や、歯髄温存療法において力を発揮するMTAセメントの特徴と取り扱いの要点についても詳しく取り上げます。

さらに、処置後のメインテナンスや万が一のリカバリー対応に至るまで、臨床で直面する一連の流れを網羅的に学べる構成となっています。

「歯髄をどこまで保存できるか」「どの手技や材料を選ぶべきか」といった、日々の診療で生じる臨床上の疑問や判断を整理したい先生におすすめです。
白石 大祐
白石 大祐 先生
歯科医師
2012年東北大学大学院歯学研究科(歯内歯周治療学専攻)修了、博士(歯学)を取得。同年より白石歯科クリニック副院長を経て、現在は医療法人白石歯科クリニック院長(理事長)を務める。
臨床においてはメディカルトリートメントモデル(MTM)を取り入れ、歯髄保存治療・歯内治療・歯周治療を中心とした予防・保存診療を実践。また、東北大学非常勤講師や金沢大学共同研究員として基礎・臨床研究にも従事しており、学術大会やセミナーにおいて歯髄保存(Vital Pulp Therapy)や予防歯科をテーマとした講演活動を行うなど、臨床と学術の知見を融合させた教育活動にも力を入れている
2026年10月1日 20:00
セラミックによるMI修復と長期予後

セラミックによるMI修復と長期予後

近年、MI(Minimal Intervention:最小限の侵襲)の概念は臨床現場に広く浸透し、歯髄や歯質の保存を意識した治療が当たり前のように行われるようになりました。

しかし、実際の臨床においては、多種多様な修復材料や術式の選択肢が先行してしまい、「本来のMIの考え方と本当に整合性が取れているのだろうか」と、選択の場面で迷いを感じている先生も少なくありません。
書籍や論文を紐解けば、材料ごとの理論や物性は理解できるものの、低侵襲性を重視しすぎるあまり強度の不足を招いてしまったり、逆に脱離や破折を防ぐために必要以上の切削を行ってしまったりと、実際の落としどころに悩む場面は多いものです。

特に、CAD/CAMやセラミック修復の適応が拡大しているからこそ、健康歯質をどこまで残し、長期予後をどのように両立させるかという明確なガイドラインが求められています。
そのため、単にトレンディな材料を使用するだけでなく、MIの原点に立ち返り、各種修復法の的確な適応と材料選択の客観的な判断基準を持つことが重要です。

本セミナーでは、「セラミックによるMI修復と長期予後」をテーマに、MIに基づいた修復のバリエーションから長期予後を見据えた治療戦略までを、日本歯科保存学会専門医の中村 昇司先生に解説いただきます。

講義の前半では、MIの基本概念をいま一度再整理した上で、日々進化するCAD/CAMや審美修復材料のそれぞれの特徴と、それに応じた的確な選択基準について提示。
続いて、実際の臨床手技にスポットを当て、各材料のポテンシャルを最大限に引き出すための形成や接着などの勘所を中心に整理します。

さらに、実際の症例をベースにしながら、低侵襲性と長期的な安定性をいかにして高い次元で両立させているのか、その具体的なアプローチについても解説。

「MI修復における材料の選び方に確固たる基準を持ちたい」「低侵襲に抑えつつも、長期的にトラブルのない審美修復を提供したい」という迷いを整理したい先生に最適な内容です。
中村 昇司
中村 昇司 先生
日本歯科保存学会専門医
医療法人社団有歯会八重洲歯科診療所院長。日本歯科大学歯学部卒業、日本歯科大学大学院歯学研究科修了・博士(歯学)取得。日本歯科大学歯学部歯科保存学教室第二講座非常勤講師・日本歯科大学生命歯学部接着歯科学講座 非常勤講師。日本歯科保存学会専門医。著書・講演に「MIと長期予後を実施するCEREC 1day treatment ~成功のカギは接着に~」など多数。
2026年9月21日 20:00
CAD/CAMレジンvsセラミックス

CAD/CAMレジンvsセラミックス

日常臨床において保険診療でのCAD/CAMレジン冠が普及する一方、自費診療におけるセラミックス修復の提案や材料選択に迷う場面は少なくありません。

患者側からすれば「見た目が白い」という点では共通して見えてしまうため、なぜセラミックスを選択すべきなのか、それぞれの材料にどのような違いがあるのかを明確に説明することは容易ではないのが現状です。
書籍や論文で物性や各種データを学んでいても、耐摩耗性やプラーク付着性、あるいは弾性係数や曲げ強さといった数値を、実際の症例や患者への説明にどう落とし込めばよいか整理しきれていないケースも多いのではないでしょうか。

補綴装置の長期的な安定や予後を左右するのは、各材料の構造と物性を正しく理解し、症例に応じた適正な判断基準を持つことです。

本セミナーでは、「CAD/CAMレジンvsセラミックス」をテーマに、材料ごとの構造と物性の関係から臨床・患者説明への応用までを、昭和医科大学副学長の宮﨑 隆先生に解説いただきます。

金属・セラミックス・合成高分子といった各種補綴材料の歴史的変遷をはじめ、硬さ・弾性係数・破壊靭性などの物性が支台歯形成量や装置の耐久性に与える影響について整理。

さらに、ジルコニアの分類や臨床評価、CAD/CAMレジンブロックやPEEK(ピーク)、ファイバー強化レジンの特徴と限界についても、論文やデータをもとに客観的な視点からアプローチします。
耐摩耗性やプラーク付着性を含めた材料ごとの優位性と臨床上の注意点を提示し、日常の補綴物選択や患者説明で迷わないための判断軸を明確化。

「保険のCAD/CAM冠と自費のセラミックスの違いを明確に説明したい」「物性データに基づいた補綴選択の根拠を整理したい」と考えている方に最適な内容です。
宮﨑 隆
宮﨑 隆 先生
昭和医科大学 副学長・国際交流センター長
東京医科歯科大学歯学部卒業、同大学院歯学研究科修了。1991年に昭和大学(現・昭和医科大学)歯学部教授(歯科理工学)に着任し、歯学部長などを経て現在は同大学の副学長・国際交流センター長を務める。また、新東京歯科技工士学校および新東京歯科衛生士学校の学校長を兼職し、後進の育成に尽力している。専門分野は歯科理工学、デジタル歯科、インプラント材料など。これまでに日本口腔インプラント学会理事長、日本歯科理工学会会長、日本デジタル歯科学会初代会長などを歴任。現在は日本歯科医学会連合副理事長や日本学術会議連携委員などの要職も務め、臨床・研究・教育の全方位から歯科医療の発展を牽引している。
2026年9月19日 20:00
知れば知るほど面白い「マージン」の話

知れば知るほど面白い「マージン」の話

日常臨床において頻繁に行う修復治療・補綴治療の長期的な成功は、歯質と修復物が接する「マージン」の設計に大きく左右されます。マージンの不備は、修復物の不適合、審美不良、歯周組織の炎症、さらには二次カリエスに起因する再治療など、多くの問題を引き起こします。

このわずか数百μmの境界部が、修復物、ひいては歯そのものの予後を決定付けると言っても過言ではありません。

しかし実際の臨床では、理論的背景が十分に整理されないまま、経験則に基づいて治療が行われている場面も少なくありません。

特に、う蝕が歯肉縁下に及ぶ場合には、マージンの位置をどこに設定するかについて、より慎重な判断が求められます。

歯肉息肉、出血、浸出液などの存在は、う蝕除去、支台歯形成、印象採得、装着、余剰セメントの除去といった一連の臨床操作の精度を低下させ、結果として修復物の不適合や歯周組織の問題につながる可能性があります。

だからこそ、目の前の症例に応じて状況を評価し、適切な治療法を選択するための「確かな判断基準」が必要となります。

本セミナーでは、「知れば知るほど面白い「マージン」の話」をテーマに、科学的根拠と臨床経験を交えて「マージン」について掘り下げ、各状況における臨床的な判断基準について日本歯科保存学会認定医の田中 亮祐先生に解説いただきます。

まず、マージンに関する基本的な用語を整理したうえで、クラウンにおけるマージン形態について、エビデンスに基づいた考え方を提示します。

さらに、縁上マージンと縁下マージンのそれぞれのメリット・デメリットを比較し、日常臨床で遭遇するさまざまな状況において、どのようにマージンの位置を判断すべきかを解説していただきます。

また、歯肉縁下う蝕への対応として、ディープマージンエレベーション(DME)、歯冠長延長術(クラウンレングスニング)、矯正的挺出(エクストリュージョン)など、複数の選択肢を取り上げ、それぞれの適応と選択基準について詳述いただきます。

コンポジットレジンやインレー、オーバーレイ修復といった部分修復におけるマージンの考え方についても体系的に整理。

単なる形成テクニックの話にとどまらず、「なぜそこに設定するのか」という視点から、マージンを体系的に捉え直します。「毎日の形成作業でなんとなくマージンを決めてしまっている」「縁下う蝕処置に関する根拠のある判断基準を持ちたい」と感じている臨床家の方に、ぜひご覧いただきたい講義です。
田中 亮祐
田中 亮祐 先生
歯科医師
2017年大阪大学歯学部卒業。同附属病院歯科保存学講座に入局し、大阪大学大学院歯学研究科にて歯学博士号を取得。大阪大学歯学部附属病院では7年間にわたり臨床・研究・教育に従事し、現在は「医療法人社団Smile Artたなか歯科医院」副院長を務める。 専門は歯内療法・保存修復。日本歯内療法学会専門医、日本歯科保存学会認定医、厚生労働省卒後臨床研修指導医の資格を有し、国際誌掲載論文による日本歯科保存学会奨励賞の受賞歴も持つ。精密根管治療をはじめ、接着修復治療、歯髄温存療法など歯を残す高度な歯科医療と臨床指導・発信に取り組んでいる。

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