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2026年12月11日 20:00
軟質リライン・良い入れ歯

軟質リライン・良い入れ歯

高度な顎堤吸収を有する無歯顎や遊離端欠損の患者様において、義歯新調や調整を重ねても痛みが改善せず、対応に難渋する症例は日常臨床で頻繁に遭遇します。

特に、顎堤吸収、粘膜の薄層化、骨の鋭縁を有する難症例では、通常の硬質レジン床義歯による負担圧の分散に限度があり、従来の床適合処置だけでは解決に結びつかない場面も少なくありません。
書籍や論文で軟質材料の物性や分類を理解していても、実際に「どの粘膜状態・顎堤条件で選択すべきか」「直接法と間接法をどう使い分けるべきか」といった臨床上の判断や具体的な手技への落とし込みには迷いが生じがちです。

不適合や疼痛の悪循環を断ち切るためには、材料特性への深い理解と正確な適用症例の見極め、そして適切な調整法を含めた一連のプロトコルを確立することが欠かせません。

本セミナーでは、高度顎堤吸収症例における軟質リライン材の有効活用法をテーマに、材料特性から適用症例、術式、調整、患者説明に至るまでを、長崎大学生命医科学域歯科補綴学分野特命教授・名誉教授の村田比呂司先生に解説いただきます。

義歯患者の現状と軟質リラインの適用症例を踏まえ、軟質リライン材の種類・分類および粘弾性などの物性、さらに軟質リライン義歯がもたらす機能的効果について体系的に整理。

今回は保険診療を中心に有床義歯内面適合法(軟質材料を用いる場合)のポイント、直接法・間接法それぞれの術式や使い分けについて詳しく解説いただきます。

さらにリライン後の義歯の調整法や経過観察時の留意点についても言及。

臨床で多用される軟質リラインの根拠ある活用術を整理し、難症例における疼痛管理と義歯の機能回復を確実に図りたい先生におすすめの内容です。
村田 比呂司
村田 比呂司 先生
長崎大学生命医科学域歯科補綴学分野特命教授・名誉教授/日本補綴歯科学会専門医・指導医/日本老年歯科医学会専門医・指導医
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科歯科補綴学分野教授。九州歯科大学歯学部卒業後、広島大学大学院歯学研究科(歯科補綴学第二)にて歯学博士取得。広島大学助手、ニューカッスル大学歯学部歯科材料学教室(英国)客員研究員、広島大学講師を経て、2006年長崎大学教授に就任。2019年より長崎大学歯学部長、現在に至る。著書・論文に「義歯調整Update : リリーフ、咬合調整、クラスプの調整からリライン、不安定な顎位への対応(医歯薬出版)」「どう付き合う?義歯安定剤(The Quintessence)」など。ISO/TC 106(国際標準化機構/歯科専門委員会)SC2/WG23(義歯リライン材)およびSC7/WG9(義歯床安定用こ(糊)材))座長(コンビーナ)。
2026年12月5日 20:00
総義歯の病理

総義歯の病理

日常の総義歯治療において、義歯の維持安定が得られず、痛みの訴えや脱落に頭を悩ませる場面は少なくありません。

術式や各種テクニックを追従しているつもりでも、患者ごとに異なる顎堤の状態や粘膜の変化に対応しきれず、「なぜこの患者ではうまくいかないのか」と迷いを抱く先生も多いのではないでしょうか。
書籍や論文で様々な理論を学んでも、実際の臨床現場でどこを観察し、どのような根拠に基づいて形態や咬合を決めるべきなのか、実践への落とし込みには難しさが伴います。

義歯の長期的な安定を実現するためには、単に手順をなぞるだけではなく、義歯床下組織や顎運動に対する病理学的な視点を取り入れ、明確な判断基準を持つことが不可欠です。

本セミナーでは、病理学的な根拠に基づく総義歯の基本形態や咬合理論、診査・診断から製作までの臨床フローについて、元・神奈川歯科大学臨床教授の渡辺 宣孝先生に解説いただきます。

普遍的な知識や有歯顎用トレーを用いた概形印象(アルギン酸2回法)、解剖学的ランドマークを取り入れた作業模型の作成、模型上での床外形線の決定など、基礎から一つひとつ整理。
仮床(各個トレー)の製作から、下顎歯列弓を基準としたロウ堤製作、作業模型を活用した咬合採得、下顎模型を先に行う咬合器付着、人工歯排列や試適時のチェックポイントまで、製作工程の全貌を捉えます。

さらに、精密印象(咬座印象)や重合、セット時の診察ポイント、必ず実施したいセット時テストフードの活用法、そしてメンテナンスや症例を通した再確認までを詳細に解説。

技術やテクニックだけに頼らず、「なぜその形態や咬合が必要なのか」という病理学的根拠から総義歯治療を見直し、長期的安定を図りたい先生におすすめの内容です。
渡辺 宣孝
渡辺 宣孝 先生
元・神奈川歯科大学臨床教授
1975年神奈川歯科大学卒業。1979年同大学大学院博士課程を修了(口腔病理学)し、歯学博士号を取得。1981年に横浜市戸塚区にて「渡辺歯科医院」を開院。地域医療に深く貢献する傍ら、神奈川歯科大学元臨床教授や元学会評議員、東京医科歯科大学歯科同窓会ポストグラデュエートコースの元講師などを歴任。また、横浜市歯科医師会副会長や戸塚区歯科医師会理事などの要職を勤め、歯科医療界の発展と後進の育成に尽力した。日本補綴歯科学会に所属し、補綴歯科治療をはじめとする高度な歯科臨床および教育・研修活動において長年豊富な実績と高い見識を有している。
2026年11月27日 20:00
松田謙一の義歯製作

松田謙一の義歯製作

超高齢社会の進展に伴い、日常臨床において全部床義歯の治療を行う機会は依然として多くあります。しかし、患者が求める審美性や機能性のハードルは年々高くなっており、義歯製作の難しさを実感している臨床家も少なくありません。

日常臨床において義歯製作のステップ自体は標準化されているものの、「なぜか義歯の適合が悪い」「咀嚼時に痛みが残ってしまう」といったトラブルに頭を悩ませる場面は多いものです。
教科書的な術式や理論を学んでいても、実際の印象採得や咬合採得といった臨床ステップにおいて、どのようにエラーを防ぎ、どこにこだわって評価・修正すべきなのかという具体的な判断基準は見えにくいことがあります。

各ステップでの微小なズレの積み重ねが、最終的な義歯の不具合や患者の不満につながるからこそ、ブレイクスルーとなる確実なポイントや明確な基準を持つことが重要です。

本セミナーでは、“トラブルを防ぐ全部床義歯製作の極意” と題し、概形印象や精密印象の精度向上、確実な咬合採得、試適時のチェック、さらには患者説明の重要性に至るまで、日本歯科補綴学会専門医・指導医の松田 謙一先生に解説いただきます。

概形印象採得がうまくいかない場合のチェックポイントや、精密印象の精度を一段引き上げるための視点、設計段階での力のコントロールなど、各ステップでの核心部分を整理。

さらに、垂直的・水平的顎位のチェックポイントをはじめ、咬合採得時のズレを見逃さないための基準について詳しく解説します。試適時にいかに細かくチェックしこだわるかという点や、トラブルを未然に防ぎ患者満足度を高めるための患者説明のポイントについても提示。

各工程での「こだわりポイント」や明日からの臨床に活かせる具体策を学ぶことで、全部床義歯製作における悩みを解消し、質の高い義歯治療を目指す先生におすすめの内容です。
松田 謙一
松田 謙一 先生
日本歯科補綴学会専門医・指導医
医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院 院長。 平成15年に大阪大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科を修了。大阪大学歯学部附属病院第二補綴科医員、大阪大学大学院歯学研究科(顎口腔機能再建学講座)助教、臨床講師、臨床准教授を経て、令和7年4月より同講座 臨床教授に就任。 現在はハイライフ大阪梅田歯科医院院長およびHILIFE DENTURE ACADEMY学術統括責任者を務める。 日本補綴歯科学会 専門医・指導医、日本老年歯科医学会 認定医。
2026年11月26日 20:00
2億稼げる自費入れ歯経営論

2億稼げる自費入れ歯経営論

高齢化の進展に伴い義歯治療の需要が高まる一方で、自費義歯を医院経営の柱として確立できている歯科医院は決して多くありません。

保険診療を中心とした義歯作製では、チェアタイムや技工コストの制約から思うような収益につながらず、患者満足度との両立に苦慮しているケースも多いのではないでしょうか。
自費義歯の導入に関する書籍やセミナーは存在するものの、単に義歯の製作手技を学ぶだけでは「自費としてどのように提案し、選んでいただくか」という経営やコンサルの壁を乗り越えるのは容易ではありません。

特に、歯科医師1人体制や患者数が限られている環境下において、どのような仕組みで自費率を高め、医院全体の生産性を向上させるかという実践的なノウハウは、体系的に学べる機会が少ないのが現状です。

だからこそ、単なる補綴手技にとどまらず、適応判断から患者へのアプローチ、収益化に至るまでの明確なシステムと判断基準を持つことが重要になります。

本セミナーでは、「2億稼げる自費入れ歯経営論」をテーマに、自費義歯を医院の柱とするための思考法からシリコンデンチャーの臨床・コンサル手法までを、コンフォート入れ歯クリニック理事長の池田 昭先生に解説いただきます。

なぜ今自費義歯に取り組むべきなのかという経営戦略をはじめ、既存患者から無理なくスタートするためのアプローチ方法や、問い合わせから意思決定へと導く仕組みづくりについて整理。

さらに、価格設定・KPI・生産性の捉え方に加え、シリコンデンチャーの適応判断、インフォームドコンセント、補綴後のメンテナンスや出口戦略に至るまで、臨床と経営を両立させるポイントを解説いただきます。
実際の診療体制や実績に裏付けられた具体的な設計を学ぶことで、自院の強みとして自費義歯を組み込むための思考がクリアになります。

患者満足度と医院の収益性を高め、自費義歯治療を軸とした安定的な医院経営を実現したい先生におすすめの内容です。
池田 昭
池田 昭 先生
コンフォート入れ歯クリニック理事長
コンフォート入れ歯クリニック院長。東日本学園大学歯学部卒業。著書・講演に「デンタルダイヤモンド誌 「軟質リライン義歯を再考する」」「QDT別冊 DIGITAL YEARBOOK 2023 今日から使える!デジタルデンチャー治療」など多数。
2026年11月24日 20:00
残根のトリセツ

残根のトリセツ

日常臨床において、残根状態の歯に直面した際、保存を試みるべきか抜歯を選択すべきかの判断に苦慮する場面は少なくありません。

特に平らな残根に対して根面板などを想定した形成を行う際、「残存歯質が乏しくマージンの設定が難しい」「どの位置から形成を開始すべきか」といった手技上の問題は、多くの歯科医師が抱える共通の悩みです。

書籍や論文で解剖学的・補綴的な知識を得ても、実際の症例における具体的な形成のアプローチや、状況に応じた保存バリエーションの使い分けまでを臨床現場で即座に再現するのは容易ではありません。

だからこそ、単に削る技術だけでなく、残存歯質や欠損形態に基づいた的確な治療計画と、確固たる形成・接着の判断基準を確率しておくことが不可欠となります。

本セミナーでは、「残根のトリセツ」をテーマに、抜歯と保存の判断基準から実践的な形成・印象の手技、接着のポイントに至るまでを、大阪大学歯学部名誉教授・招聘教授/日本歯科補綴学会指導医・専門医の前田 芳信先生に解説いただきます。

まず、残根を維持する生物学的・機能的な意義と、抜歯を選択すべき基準について整理。

さらに、挺出や再植、根面板やアタッチメントの利用、歯根埋伏といった残存歯の状態や欠損形態に応じた多様な利用法と、それぞれのメインテナンスにおける留意点を深く掘り下げます。

臨床で最もつまずきやすい平らな残根に対する形成法や印象採得のコツについても、具体的な手技のポイントを分かりやすく指導。

あわせて、残根への接着時における最適な材料選択や失敗を防ぐための注意点についても網羅的に解説します。

マージン形成に苦手意識のある方や、残根処理の引き出しを増やして自信を持って臨床に臨みたい先生方に、ぜひご覧いただきたい内容です。
前田 芳信
前田 芳信 先生
医療法人サラヤ健育会理事長
医療法人サラヤ健育会理事長。大阪大学歯学部卒業後、同大学大学院歯学研究科修了。大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野教授、大阪大学歯学部附属病院病院長、大阪大学大学院歯学研究科名誉教授特任教授を歴任。大阪大学大学院歯学研究科名誉教授招聘教授。日本口腔インプラント学会指導医・専門医
、日本歯科補綴学会指導医・専門医、日本スポーツ歯科医学会認定医。著書・講演に「インプラントオーバーデンチャーの臨床とエビデンスQ&A―インプラントをしていてよかったと思ってもらうために―」「義歯とインプラントを効果的に組み合わせて欠損の拡大を防ぐ」など多数。
2026年11月13日 20:00
筋圧形成の材料と使い分け

筋圧形成の材料と使い分け

義歯の維持・安定を左右する印象採得において、筋圧形成は欠かすことのできない極めて重要なステップです。

しかし、実際の臨床現場では「どのタイミングでどの材料を選択すべきか」「適切な形態をどのように付与すればよいのか」など、判断に悩む場面も少なくありません。
体系的に学ぶ機会が限られているテーマでもあるため、書籍で得た知識だけでは実際の患者ごとに適した材料選択や手技へ落とし込みにくいと感じる若手歯科医師の先生方も多いのではないでしょうか。

だからこそ、単に手順をなぞるだけではなく、症例や義歯の完成イメージに応じた明確な判断基準と確かな手技のコツを押さえることが成功の鍵となります。

本セミナーでは、「筋圧形成の要点」をテーマに、材料の特徴や使い分けから臨床で即実践できる手技の工夫に至るまで、東京医科歯科大学名誉教授の下山 和弘先生に解説いただきます。

モデリングコンパウンド、シリコーンゴム印象材、ティッシュコンディショナーといった各材料の特性や長所・短所を比較しながら、臨床に応じた使い分けの基準について整理。

さらに、筋圧形成の成否を大きく分ける「個人トレー製作の要点」や義歯の仕上がりを捉える考え方、モデリングコンパウンドを取り扱う際の具体的なコツや実際の操作ポイントについてわかりやすく提示します。

また、手技の精度を高めるための筋圧形成の良否を確認する方法についても解説。
筋圧形成に対する苦手意識を克服し、義歯の維持・安定につながる確固たるステップを身に付けたい先生におすすめの内容です。
下山 和弘
下山 和弘 先生
東京医科歯科大学名誉教授
東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業、同大学大学院歯学研究科歯科補綴学専攻修了、歯学博士。東京医科歯科大学・大学院において助手・講師・助教授・教授を経て東京医科歯科大学名誉教授。著書に「要介護者の義歯治療の勘所」(単著),「基礎からわかる高齢者の口腔健康管理」(単著)、「訪問歯科診療の実践 寄り添う訪問歯科」(編著)など、講演は高齢者の歯科治療・義歯治療など多数。
放映済み
2026年10月25日 20:00
じょうずな「補強線」の使いかた講座

じょうずな「補強線」の使いかた講座

日常の保険診療において遭遇する機会の多い義歯床の破損。適切な処置を行ったつもりでも、短期間で再破折を繰り返し、対応に苦慮した経験を持つ先生も多いのではないでしょうか。

義歯破折の原因は様々であり、咬合圧の偏りや床の厚み不足、経年劣化など多岐にわたります。しかし、いざ修理を行う段になると「単に樹脂で補修するだけで足りるのか」「補強線を入れるべきなのか」の判断に迷う場面が少なくありません。

書籍等で一般的な修理手順を理解していても、どのようなケースで補強線を選択すべきか、あるいはどのような形状・位置で埋入するのが効果的かといった具体的な臨床判断や手技のコツは、書籍の知識だけではなかなか身につきにくいものです。

再発を防ぎ、患者満足度の高い修理を行うためには、義歯破折の根本的な原因を解明した上で、補強線の要不要を見極める明確な判断基準と正しい手技を網羅的に理解しておくことが不可欠です。

本セミナーでは、「じょうずな「補強線」の使いかた講座」をテーマに、義歯破折の原因分析から具体的な修理・防止策、補強線を用いるケースの見極めと手技のポイントに至るまで、いとう歯科医院院長の伊藤 高史先生に解説いただきます。

義歯床破損の主な要因と一般的な修理方法を再整理し、補強線が必要なケース・不要なケースの判断基準を明確化。

さらに、補強線の種類や選択方法、適切な設置位置、臨床で役立つ実際の手技手順について分かりやすく提示します。あわせて、見落としがちな保険請求上のポイントについても網羅。

「補強線をどこにどう入れればよいかわからない」「義歯の再破折を防ぎたい」とお悩みの先生や、義歯修理の基本的な判断軸と手技を今一度しっかりと整理したい先生に最適な内容です。
伊藤 高史
伊藤 高史 先生
歯科医師
1997年日本歯科大学(東京校)卒業。卒業後、最新治療設備を備えた専門医のもとで約7年間の研鑽を積む。その後、昭和10年(1935年)より東京都杉並区松庵にて続く家系の3代目として「いとう歯科医院」の診療に携わる。
地域密着型の保険診療を重視し、特に保険適用内での義歯(入れ歯)の修理・調整・新製、ワイヤー曲げ技術(クラスプ作製等)をはじめとする臨床技術に深いこだわりと豊富な実績を持つ。現在は臨床の現場で患者に寄り添った義歯治療を提供する傍ら、歯科医師向け臨床動画プラットフォームやセミナー等を通じて、保険義歯診療の有用性や即時対応可能な技法についてのノウハウを発信・臨床教育に貢献している。
放映済み
2026年10月16日 20:00
第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?

第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?

日常の臨床において、第二大臼歯の欠損に直面した際、介入の是非や方針の決定に苦慮された経験は少なくないのではないでしょうか。

「欠損部位を補綴すべきか」「短縮歯列(SDA)として経過観察を選択すべきか」といった判断は、患者ごとの状態によって大きく左右されるため、一筋縄ではいきません。
書籍や論文でSDAの概念や補綴の理論を学んだとしても、実際の患者を目の前にしたとき、臨床的な判断基準をどこに置くべきか迷ってしまう場面も多く存在します。

特に7番欠損は、即座に大きな不便を訴えない患者もいる一方で、対合歯の挺出や咬合の不安定化を招く懸念もあり、その介入基準の曖昧さが判断を難しくする一因となっています。

だからこそ、単に選択肢を提示するだけでなく、患者ごとの背景やリスクを見極めた上での明瞭な判断基準を持つことが極めて重要です。

本セミナーでは、「第二大臼歯の欠損に補綴は必要か?」をテーマに、選択基準と治療戦略の組み立て方について、日本補綴歯科学会代議員・専門医・指導医の松田 謙一先生に解説いただきます。

まず、第二大臼歯を喪失する主な要因を整理し、欠損が及ぼす咀嚼能力への影響や短縮歯列(SDA)に関する基礎知識を再確認。
義歯・インプラント・SDAという各選択肢の利点や注意点をはじめ、上顎と下顎の違い、対合歯の挺出リスクに対する考慮、さらには患者の年齢やライフステージが与える影響についても網羅的に整理します。

その上で、どのようなケースで積極的に介入すべきか、あるいは経過観察にとどめるのが妥当か、臨床の現場で即座に活用できる視点からわかりやすく紐解いていただきます。

「とりあえず様子を見る」という選択から一歩深め、根拠を持った治療戦略を立案したい臨床家にとって、日々の悩みをクリアにする一助となる講義内容です。
松田 謙一
松田 謙一 先生
日本歯科補綴学会専門医・指導医
医療法人社団ハイライフ 大阪梅田歯科医院 院長。 平成15年に大阪大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科を修了。大阪大学歯学部附属病院第二補綴科医員、大阪大学大学院歯学研究科(顎口腔機能再建学講座)助教、臨床講師、臨床准教授を経て、令和7年4月より同講座 臨床教授に就任。 現在はハイライフ大阪梅田歯科医院院長およびHILIFE DENTURE ACADEMY学術統括責任者を務める。 日本補綴歯科学会 専門医・指導医、日本老年歯科医学会 認定医。
放映済み
2026年9月25日 20:00
天然歯を守るパーシャルデンチャーの臨床論

天然歯を守るパーシャルデンチャーの臨床論

部分床義歯(パーシャルデンチャー)は日常臨床で接する機会の多い補綴処置ですが、欠損形態や咬合状態が患者ごとに異なるため、治療計画や設計に迷う場面も少なくありません。

適切な設計がなされないまま治療を進めてしまうと、義歯の不適合や床下の粘膜痛だけでなく、支台歯への過度な負担による破折や移動を引き起こし、将来的な欠損拡大につながってしまうリスクもあります。

教科書的に原則を学んだとしても、「個々の症例においてどこまで原則を適応すべきか」「どのような条件を考慮して力をコントロールすべきか」という臨床上の判断基準は、書籍の知識だけではなかなか身につかないのが現実です。

義歯を単なる「欠損補綴物」として捉えるのではなく、残存歯を長期的に維持するための「装置」として機能させるためには、補綴設計の背景にある明確な根拠と条件設定の理解が欠かせません。

本セミナーでは、「天然歯を守るパーシャルデンチャーの臨床論」をテーマに、残存歯を10年以上保つための原則と条件、そして長期経過を見据えた設計・治療戦略について、日本顎咬合学会認定医の飯沼 学先生に解説いただきます。

天然歯を保護するための力学的アプローチや設計の基本原則、症例に応じた考慮すべき条件について整理。

また、トラブルや支台歯の喪失を防ぐために日常臨床で意識すべきポイントや、咬合・支台歯への影響を最小限に抑えるための臨床的な工夫についても触れていきます。

「とりあえず入れる義歯」から脱却し、長期予後を見据えた義歯治療の考え方・判断軸を構築したい先生におすすめの内容です。
飯沼 学 先生
歯科医師
1992年、北海道大学歯学部卒業。都内の寺西歯科医院勤務を経て、1998年に東京都豊島区にて「北大塚歯科」を開院。有床義歯(入れ歯)や補綴(ほてつ)・咬合治療、歯周病治療をはじめとする包括的な歯科診療に従事している。スタディーグループ「赤坂会」会員、東京S.J.C.D.会員、日本補綴歯科学会会員などに所属。欠損補綴やパーシャルデンチャーに関する執筆・書籍監著を行うほか、臨床セミナーの講師としても精力的に活動し、臨床技術の普及に努めている。
放映済み
2026年9月1日 00:00
義歯による口腔機能回復の基本

義歯による口腔機能回復の基本

義歯治療では、設計から印象採得、咬合採得、装着・調整まで、それぞれの工程を正しく理解し、適切に進めることが重要です。
本講義では、義歯製作の基本的な流れをはじめ、補綴前処置や設計の考え方、印象採得・咬合採得のポイント、装着後の調整方法までを体系的に解説します。
さらに、義歯治療に関わる保険診療の基本的な算定ルールについても整理し、口腔機能の回復につながる義歯治療を自信を持って実践するための知識と技術を身につけましょう。
林 大悟
林 大悟 先生
歯科医師
鶴見大学歯学部歯学科 卒業 。鶴見大学大学院歯学研究科(有床義歯補綴学)修了、鶴見大学歯学部有床義歯補綴学講座研究員、矢尾歯科医院(訪問歯科部門)非常勤。著書・講演に「チタンを当たり前に~デンチャーからクラウンまで~」「ゼロから 始めるデンチャーセミナー」など多数。

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