部分床義歯(パーシャルデンチャー)は日常臨床で接する機会の多い補綴処置ですが、欠損形態や咬合状態が患者ごとに異なるため、治療計画や設計に迷う場面も少なくありません。
適切な設計がなされないまま治療を進めてしまうと、義歯の不適合や床下の粘膜痛だけでなく、支台歯への過度な負担による破折や移動を引き起こし、将来的な欠損拡大につながってしまうリスクもあります。
教科書的に原則を学んだとしても、「個々の症例においてどこまで原則を適応すべきか」「どのような条件を考慮して力をコントロールすべきか」という臨床上の判断基準は、書籍の知識だけではなかなか身につかないのが現実です。
義歯を単なる「欠損補綴物」として捉えるのではなく、残存歯を長期的に維持するための「装置」として機能させるためには、補綴設計の背景にある明確な根拠と条件設定の理解が欠かせません。
本セミナーでは、「天然歯を守るパーシャルデンチャーの臨床論」をテーマに、残存歯を10年以上保つための原則と条件、そして長期経過を見据えた設計・治療戦略について、日本顎咬合学会認定医の飯沼 学先生に解説いただきます。
天然歯を保護するための力学的アプローチや設計の基本原則、症例に応じた考慮すべき条件について整理。
また、トラブルや支台歯の喪失を防ぐために日常臨床で意識すべきポイントや、咬合・支台歯への影響を最小限に抑えるための臨床的な工夫についても触れていきます。
「とりあえず入れる義歯」から脱却し、長期予後を見据えた義歯治療の考え方・判断軸を構築したい先生におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 残存歯を守るためのパーシャルデンチャーの設計原則を知りたい
👉 支台歯の喪失やトラブルを防ぐ力のコントロール方法を学びたい
👉 長期予後を見据えた義歯治療の判断基準を身に付けたい
講師
1992年、北海道大学歯学部卒業。都内の寺西歯科医院勤務を経て、1998年に東京都豊島区にて「北大塚歯科」を開院。有床義歯(入れ歯)や補綴(ほてつ)・咬合治療、歯周病治療をはじめとする包括的な歯科診療に従事している。スタディーグループ「赤坂会」会員、東京S.J.C.D.会員、日本補綴歯科学会会員などに所属。欠損補綴やパーシャルデンチャーに関する執筆・書籍監著を行うほか、臨床セミナーの講師としても精力的に活動し、臨床技術の普及に努めている。