歯科が関与する皮膚疾患と聞かれて先生方は何が思い浮かびますか?
金属アレルギー、色素沈着症、天疱瘡や掌蹠膿疱症など多様な答えが出てくると思われます。
では、歯科医院にそれらを主訴とする患者さんが来た時、どのように対応しますか?
「原因となる補綴物の除去」「皮膚科への紹介状を出す」それも正しい選択の1つです。しかし、プラスして歯科医師が原因を理解し、病態や今後の経過の予想を説明すれば患者さんの満足度や安心感はより高まるでしょう。
これらの疾患は耳鼻咽頭科、皮膚科、歯科/口腔外科の境界に位置するがゆえに、どの科でも注目されにくく、特に歯科分野でのプロフェッショナルは数えるほどしかいません。ですが、歯科医師による介入が症状改善に貢献することも少なくありません。
過去には歯性感染症由来の掌蹠膿疱症が抜歯や根管治療によって劇的に改善したケースもあり、皮膚科学を学ことは新しい知見を得ることに繋がると思われます。
このセミナーでは「皮膚科学」をテーマに、口腔内に生じる粘膜疾患の基礎的な知識、対処法や医科歯科連携でのポイントはもちろん、発生機序や診断基準など医学部6年間で学ぶ皮膚科学に関する内容を すぎのこ皮ふ科クリニック 院長 石地尚興先生に解説していただきます。
こんな方におすすめ
👉 最低限知っておくべき皮膚科学の知識を身に付けたい
👉 歯科分野と関連する皮膚科疾患について学びたい
👉 現場レベルの医科歯科連携について知りたい
講義目次
医学部で習う基礎的皮膚科学
歯科の関与する皮膚疾患
皮膚疾患の見極め方
歯科介入が有効となった皮膚疾患症例
すぎのこ皮ふ科クリニック 院長。京都府立医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学大学院入学。単位習得後同大学皮膚科に入局、助手、講師、診療医長、診療部長、助教授、診療副部長を経て教授に就任。2021年にすぎのこ皮ふ科クリニックを開業し現職に至る。