補綴治療に不可欠な咬合や顎位の診断は、従来アナログ作業に依存していましたが、バーチャル咬合器と3Dフェイススキャンの登場により精度と再現性は大きく向上しました。
顔貌データと咬合情報を統合することで、診断から設計までのワークフローが一貫してデジタル化され、効率性と客観性が高まります。
本セッションでは、最新の技術を応用した臨床活用法と咬合診断の新たな基準を整理し、さらにAI解析やクラウド連携によって補綴治療の精密化と個別化がどのように進展していくのかを展望します。
講師
徳島大学歯学部卒業。スギモト歯科医院院長。鶴見大学歯学部非常勤講師。日本顎咬合学会認定医。著書・講演に「顎運動可視化技術からみる次世代歯科医療の展望」「顎運動分析の日常臨床への実践」など多数。