咬合器は、咬合関係を正確に再現し、生体に調和した補綴物の製作を支える重要な装置です。
従来の機械式咬合器に代わり、近年ではデジタルワークフローを活用した「デジタル咬合器」の導入が進みつつあり、補綴設計や診査診断の精度向上・時間短縮に貢献しています。
しかし、機械式咬合器との操作性の違いや、現時点での制約に戸惑う臨床家も多く、導入をためらっている方も少なくありません。
このセミナーでは「デジタル咬合器」をテーマに、基本的な概念や特徴、活用の実際、注意点、将来性を症例ベースで日本顎咬合学会認定医の杉元敬弘先生、株式会社松風公認インストラクターの高瀬直先生、鶴見大学歯学部歯学科クラウンブリッジ補綴学講師の重本修伺先生に解説していただきます。
顎運動のトラッキングやAIとの融合可能性など今後の展望と技工との連携についても言及していただきます。
技術進化に対応し、視野を広げたい先生必見です!
こんな方におすすめ
👉 デジタル咬合器について詳しく知りたい
👉 補綴治療のデジタルワークフローを学びたい
👉 顎関節・咬合を意識した補綴治療を身に付けたい
講義目次
デジタル咬合器とは何か?
従来の機械式咬合器との違い
使用における注意点
適応症と不適応症の見極め
今後の展望と技工との連携
講師紹介
高瀬 直
(有)デンタル・ラボア・グロース 主任・歯科技工士
Dental Labor GmbH Gross 主任。日本大学歯学部付属歯科技工専門学校卒業 。著書・講演に「SHOFU技工SEMIAR 築盛法に勝負を挑む!~オールセラミックス ステイン講座~」など多数。
講師紹介
重本 修伺
鶴見大学歯学部歯学科クラウンブリッジ補綴学講師
鶴見大学歯学部歯学科クラウンブリッジ補綴学講師。徳島大学歯学研究科博士課程修了(歯学)。徳島大学歯学部附属病院第2補綴科医員、同大学歯学部第2補綴学講座助手、同大学歯学部附属病院第2補綴科助手、同大学歯学部助教、同大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部咬合管理学分野助教、同大学大学院医歯薬学研究部顎機能咬合再建学分野助教を経て現職に至る。日本補綴歯科学会専門医・指導医。著書・講演に「全運動軸と最小運動軸〜デジタル化でも必要なアナログ的知識〜」「顎運動を日常臨床に取り入れるためのKey point」など多数。
徳島大学歯学部卒業。スギモト歯科医院院長。鶴見大学歯学部非常勤講師。日本顎咬合学会認定医。著書・講演に「顎運動可視化技術からみる次世代歯科医療の展望」「顎運動分析の日常臨床への実践」など多数。