ホルモンバランスの変化により、日常生活においてさまざまな支障を引き起こす「更年期障害」。
のぼせ・発汗などの全身的な症状のみではなく、口腔乾燥をはじめとする口腔症状として認められることも少なくありません。
女性ホルモンであるエストロゲンは、唾液腺や口腔粘膜に受容体が存在するため、その低下は口腔乾燥症に深く関わります。また、エストロゲンの低下から骨密度が下がり、歯槽骨が弱体化し歯周病につながることも。
わが国では、更年期女性の50〜80%に更年期障害が現れると言われています。歯科医院にも多く来院される更年期女性の患者さん。この患者層の診療の満足度を上げることは、歯科医院の経営的にも重要ではないでしょうか。
今こそ、女性ホルモンの影響が口腔内に与える影響とその対応法について、基本的な知識を再確認してみませんか?
このセミナーでは「更年期障害と歯科診療」をテーマとし、更年期障害に関する基礎知識から、評価や歯科的対応法について、新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科助教の伊藤加代子先生に解説していただきます。
トピックとして扱われることが少ない、男性の更年期障害についての付説も。歯科医師として知っておかなければならない更年期障害のすべてが学べる90分間です。
こんな方におすすめ
👉 更年期障害や口腔乾燥症への対応を確認したい
👉 更年期障害で確認される口腔症状について知りたい
👉 更年期の女性患者さんが比較的多い
講義目次
更年期障害概論
女性ホルモンに関連する歯科疾患
検査・治療における注意点
九州歯科大学卒業後、同大学大学院修了。新潟大学医歯学総合研究科・研究生、長寿科学振興財団・リサーチレジデントエを経て、2005年新潟大学医歯学総合病院 口腔リハビリテーション科・助教に就任。