日常臨床において、顎関節症やTCH、口腔機能低下症、補綴・矯正治療のトラブルなど、筋肉の緊張や口腔機能に起因する悩みを抱える患者さんに遭遇する機会は少なくありません。
患者さんのQOL向上や自費メニューの拡充が注目される中、「バッカルマッサージ(口内マッサージ)」の有効性に期待が集まっています。
しかし、実際の臨床現場では「どのようなメカニズムで効果が得られるのか」「患者さんに安全かつ痛みの少ない施術をどう提供すべきか」「自費診療としてどのように医院運用へ組み込むか」など、疑問や躊躇を覚えるケースも多いのではないでしょうか。
解剖学的な裏付けや臨床での応用方法をあらかじめ整理しておかなければ、手技の導入や患者さんへの提案に迷いが生じてしまいがちです。
だからこそ、解剖学に基づく作用機序から適切な圧コントロール、五感に配慮した手技の流れ、さらには自費メニューとしての運用・経営的な効果までを体系的に理解しておくことが欠かせません。
本セミナーでは、「自費メニューとしてのバッカルマッサージ」をテーマに、歯科治療における有益性やエビデンス、手技の実際から導入メリットに至るまでを、森歯科クリニック理事長の森 昭先生と、歯科衛生士の吉岡 沙樹先生に解説いただきます。
森 昭先生の講義パートでは、咀嚼筋(咬筋・側頭筋・内外側翼突筋)の解剖学的アプローチや、口腔内から施術することによる手軽さと低痛性のメリットを詳述。
さらに、顎関節症やTCH、義歯治療、口腔機能発達不全症といった各種歯科治療への応用例や開口量の改善症例、キュア・ケア受診件数の推移データを用いた経営・LTV向上への活用法を中心に整理。
吉岡 沙樹先生の講義パートでは、デンタルエステがもたらす3つの効果効能(唾液分泌促進・筋肉緩和・リラクゼーション)や、おすすめできる患者像を整理。
五感を癒す「7つのルール」(触覚・嗅覚・味覚・視覚・聴覚・スピード・言葉かけ)を用いた心地よいマッサージの実際と、保険・自費それぞれの導入方法についても解説いただきます。
バッカルマッサージの基礎知識から臨床応用、経営的な導入・運用ノウハウまでをまとめて整理したい医療従事者におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 バッカルマッサージの解剖学的根拠と歯科治療への応用方法が知りたい
👉 患者さんに喜ばれる痛みの少ないデンタルエステの手技と施術環境の構築を学びたい
👉 自費メニューとしての導入手順や継続通院(LTV向上)につなげる医院経営ノウハウを身に付けたい
講義目次
バッカルマッサージの解剖学的メカニズムと口腔内アプローチの基礎知識
歯科治療(顎関節症・TCH・口腔機能発達不全症等)への応用と効果
五感を癒すマッサージ「7つのルール」と圧コントロール・手技の実際
保険診療・自費診療における導入・運用アプローチの違いとポイント
患者満足度と継続通院率を高める自費メニュー化と医院経営への活用
講師
2013年に京都歯科医療技術専門学校を卒業後、医療法人社団光歯会 森歯科クリニックに入職。臨床現場で研鑽を積むとともに、同院の幹部・COO(最高執行責任者)として短期間でメインテナンス患者数を大幅に増加させ、組織づくりやスタッフ育成の実行責任者を務める。 2017年よりフリーランスの歯科衛生士として活動を開始。2023年には株式会社conpath.を設立し代表取締役に就任するとともに、MDE(メディカルデンタルエステ)協会会長に就任。 現在はメインテナンス増患の戦略立案や組織改善、自立型スタッフの育成、デンタルエステの普及や商品開発などを中心に幅広く活動。日本国際歯科大会や各種デンタルショーでの講演実績をはじめ、企業・歯科医院向けのセミナー講師として高い評価を得ている。
1988年大阪歯科大学卒業。勤務医を経て、1995年京都府舞鶴市にて森歯科クリニックを開業。インプラント治療や歯周病治療などの高度臨床分野における国内外の研修・研修コースを多数修了し、予防歯科・かみ合わせ・臨床エステを含めた包括的な歯科診療に従事している。
患者満足度およびスタッフのモチベーションを高める医院経営でも注目を集め、2007年には「MDE協会」を設立。歯科業界にとどまらず、多業種に向けた講演活動を展開している。また、口腔ケアや健康法をテーマとした一般啓発書の執筆も精力的に行い、『歯はみがいてはいけない』(講談社)をはじめ多数の著作を刊行している。