近年、我が国における口腔がんの罹患者数は増加傾向にあり、一般の歯科診療所においても早期発見・早期紹介の重要性が一段と高まっています。
しかし、日常臨床の中で口腔粘膜の軽微な変化や疾患の初期症状を見極めることは容易ではなく、見落としへの不安や専門機関へ紹介すべきかどうかの判断に迷いを感じている先生も少なくありません。
確定診断には組織診断が必要となるものの、これには侵襲を伴うため、一次スクリーニングとして書籍や論文の視診・触診データだけを頼りに実践へ落とし込むことには限界があります。
日常の診療所で患者さんに負担をかけず、かつ簡便で繰り返し試行できる明確なスクリーニングの基準や検査手法を確立することが、早期診断において極めて重要です。
本セミナーでは、「開業医のための『蛍光観察』」をテーマに、診療所でできる口腔がんスクリーニングの機器の概要から具体的な手技、さらには保険適用の範囲までを、日本口腔外科学会指導医・専門医/口腔がん専門医・指導医の森川 貴迪先生に解説いただきます。
セミナー前半では、我が国における口腔がんの現状やスクリーニングの必要性を整理したうえで、非接触かつリアルタイムに判断できる蛍光観察(Fluorescence Visualization: FV)の仕組みと特徴について解説。
続いて、実際の臨床応用を見据えた検査の流れや装置の扱い方、がん治療およびスクリーニングにおける有効性について紹介いただきます。一部保険適用となった医療機器の概要や、現場でスムーズに導入するためのポイントについても整理。
さらに、実際の臨床症例を提示しながら、蛍光観察を用いた口腔粘膜疾患の診かたや診断の進め方について具体的に解説いただきます。
「口腔がんの見落としを防ぎたい」「診療所で手軽にできる非侵襲的なスクリーニング手法や保険適用の範囲を整理したい」という先生におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 口腔がん・口腔粘膜疾患に対する蛍光観察の基本的な仕組みが知りたい
👉 診療所で実践できる非侵襲的なスクリーニングの手技を学びたい
👉 蛍光観察の臨床応用における保険適用の範囲や診断基準を身に付けたい
講師
2008年東京歯科大学卒業。同大学大学院歯学研究科(口腔外科学専攻)を修了し、博士(歯学)を取得。東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座の助教、講師を経て、現在はみつわ台総合病院の歯科口腔外科部長を務める。
専門分野は口腔がん、口腔腫瘍、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)など多岐にわたり、光学機器やAIを用いた口腔がんの早期発見・スクリーニングに関する先進的な研究にも従事。日本口腔外科学会指導医・専門医、日本口腔腫瘍学会専門医・指導医をはじめとする多数の専門資格を有し、臨床・研究の双方から歯科口腔外科医療の発展と地域医療への貢献に努めている。