近年高齢化の進展により、有病者を診療する機会は確実に増えています。
抜歯など侵襲的な処置を行う際、全身疾患の悪化や急変を防ぐためには、医師から得られる正確な情報が不可欠であり、その重要なツールが「診療情報提供書」です。
日常臨床でも作製することは決して珍しいものではありませんが、書き方の基本について学ぶ機会は意外と少なく、不明確な立場や曖昧な知識で何を聞いたら良いのかがわからない。
このセミナーでは「診療情報提供書の書き方」をテーマに、診療情報提供書に関する基本的知識から、目的に応じた書き方、保険算定の仕方までを実例を交えて東京科学大学名誉教授の深山治久先生に解説していただきます。
さらに、返書をどう読み解き、日常臨床にどう反映させるかという“読み方”にまで踏み込み、実践的な視点でポイントを整理していただきます。
患者情報を効率的にまとめ、医師との信頼関係を築き、安心安全な治療につなげることは、歯科医師にとって欠かせないスキルです。
誰からも感謝される診療の実現に役立つ具体的なノウハウを身につけましょう。
こんな方におすすめ
👉 診療情報提供書の記載があいまい
👉 便利な定型文と時短のポイントが知りたい
👉 他科・他院との連携に力を入れている
講義目次
診療情報提供書の基本的知識と目的
患者選択と提供書が必要となるケース
目的別の書き方と記載時の注意点
実例をもとにした作成の流れ
保険算定の仕方と注意点
医師からの返書の読み方・解釈のコツ
提供書を活かした安全な処置の進め方
講師
東京科学大学名誉教授。現杉並区歯科保健医療センター副所長。東京医科歯科大学歯学部卒業。東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了(歯科麻酔学専攻)。東京医科歯科大学歯学部附属病院医員・助手・学内講師(歯科麻酔科)、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 麻酔・生体管理学助教授、鶴見大学 歯学部 歯科麻酔学講座教授、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 麻酔・生体管理学教授を歴任。著書・講演に「歯科診療のための内科」「医療従事者のための口腔外科学」など多数。