日々の診療で遭遇する歯肉の変化――腫脹、出血、変色、潰瘍、肥厚。
これらは一見“よくある症状”に見えるかもしれませんが、患者さんにとっては大きな不安因子でありそれを取り除くための「丁寧な説明」と「満足度の高い対応」が求められます。
しかし粘膜の勉強をついつい後回しにしてしまい「経過観察」「軟膏を処方して終わり」など曖昧な対応で終わってしまうことも多いのではないでしょうか?
また、粘膜疾患に遭遇した際は背後に潜む全身疾患や悪性病変の可能性も考慮しなければなりません。
このセミナーでは「歯肉の異常に対する診断と対応」をテーマに、歯肉の構造や分類などの基本的知識から、臨床での診査診断のポイント、対応の優先順位、そして見逃してはならない“危険なサイン”までを、実際の症例を通して奥羽大学歯学部歯学科口腔外科学講座教授の高田訓先生にわかりやすく解説していただきます。
患者さんの目に届く箇所だから、より確かな理解を。
歯周病や炎症性病変はもちろん、自己免疫疾患や腫瘍性病変など、多岐にわたる原因を見抜き、適切に対応するための「診断力」を身につけましょう。
こんな方におすすめ
👉 口腔粘膜病変への対応力を身に付けたい
👉 かかりつけ歯科医としての幅を広げたい
👉 口腔外科領域に力を入れている
講義目次
歯肉の構造と分類の基本
異常所見のチェックポイントと分類法
歯周病との鑑別・鑑別困難な病変の見分け方
注意すべき全身疾患関連の歯肉所見
実際の症例で学ぶ診断と対応の勘所
奥羽大学 歯学部歯学科 口腔外科学講座 教授。東北歯科大学(現:奥羽大学)を卒業後、同大学大学院歯学研究科 顎口腔外科学 助手、講師、助教授を経て現職。日本歯科医学会 専門・認定分科会資格審査委員。日本口腔外科学会 専門医・指導医。主な著書に「歯科医師のための内科学」「歯科におけるくすりの使い方」「歯科衛生士書き込み式学習ノート③臨書科目編 上」「口腔外科学 第4版」など多数。