定期健診やメインテナンスで歯科医院を訪れる子どもたちを、最も長い時間見ているのは誰でしょうか。それは、歯科衛生士の皆さんです。
子どもたちと接する中で、「あれ?この歯、形態に異常があるかもしれない」「左右で萌出の時期がずれている」「おかしい場所から歯が生えてきている」――そんな小さな違和感に気付くことがあります。
その「気付き」を先生に伝えてもらえることは、歯科医師にとって本当に大きな助けになります。
できることなら、子どもたちに現れるさまざまな異常の兆候を、できるだけ見逃さずに気付いてほしい。
そのために必要なのは、まず「正常な歯の姿」を知ること。
そして、どのような異常が、どのくらいの頻度で、どのようなパターンで現れるのかを知っておくことです。
特に、乳歯から永久歯への交換期は、口腔内の変化が大きく、歯の異常を発見する絶好のタイミングです。見た目だけでは判断しにくい異常も、パノラマエックス線写真によって初めて、その存在や位置関係が明らかになることがあります。
本セミナーでは、「萌出前後に気づいてほしい『歯の異常』」をテーマに、萌出障害や形態異常の兆候を早期に見抜くポイントや臨床的なアプローチについて、西東京市山口歯科医院院長の河井 聡先生に解説いただきます。
先天欠如、先天欠如につながる乳歯癒合歯、過剰歯、エナメル質形成不全、異常結節、裂溝・溝、矮小歯、歯胚位置異常、萌出遅延、歯の捻転など、それぞれの特徴を整理し、「どこを見れば気付けるのか」「何を疑えばよいのか」を、臨床で役立つ視点から解説。
大切なのは、「このパターンなら、この異常を疑う」「この時期になっても萌出していなければ、一度確認する」「左右差があれば、萌出障害を調べてみる」・・そんな“気付きの引き出し”を増やしておくことです。
そして、早期発見につなげるために、前歯部の交換期を一つの目安としてパノラマエックス線写真を撮影することも重要です。
「気付ける人」が増え、早期発見につながれば、子どもたちへの治療のタイミングは変わります。
日々、子どもたちと向き合っている歯科衛生士だからこそ見つけられる、小さな変化があります。
正常を知り、パターンと頻度を知る。だからこそ、異常の兆候に気付くことができます。
明日からの健診で「これって大丈夫?」という小さな「あれ?」を見逃さず、その気付きを子どもたちのより良い治療につなげるために。
日々の健診での「気付き」を増やすための知識を深めたい歯科衛生士の皆さんに、ぜひおすすめしたい内容です。
こんな方におすすめ
👉 萌出異常や形態異常のバリエーションと臨床での発見パターンを整理したい
👉 視診やパノラマエックス線写真から異常をみつける観察ポイントを学びたい
👉 健診やメインテナンスで小さな違和感に気づく引き出しを増やしたい
講師
西武池袋線ひばりヶ丘山口歯科医院院長。東京医科歯科大学卒業。包括歯科医療研究会、臨床歯科を語る会、日本口腔筋機能療法学会会員。