不正咬合治療の一環として舌位の指導をしたけれど上手くいかなかった経験を持つ先生は少なくないでしょう。
患者さんの意識の程度が原因として挙げられることが多いですが、本当の理由は「舌が正しい位置を覚えていないから」かもしれません。
正しい舌位を取るにはただ舌尖をスポットに置くだけではなく、「軟口蓋と舌を密着させる」「舌根の直立」などの要素も関与しており、舌の柔らかさや顎関節・頬筋との協調性が必要になってきます。
これらを口頭で伝えることは難易度が高く、指導者の知識や実際に舌に適切な圧を感じさせ覚えさせるための工夫が大切になります。例えば舌と口蓋の間に紙を1枚挟むだけで、舌の上がり方が大きく変わってくると聞きます。
このセミナーでは「舌の位置」をテーマに、生物学的な進化から、舌と陰圧の関係性、知覚の重要性、正しい舌位と舌に記憶させるためのテクニック、睡眠障害への応用について げんかい歯科医院院長 元開富士雄先生に解説していただきます。
口腔機能発達を獲得し発揮させるために何が必要なのか、一緒に考えていきましょう。
こんな方におすすめ
👉 舌位について勉強したい
👉 小児矯正・MFTを身に付けたい
👉 口腔機能発達支援について知りたい
講義目次
人類の進化と舌位
正しい舌位とは?
舌と機能、ポジションによる影響
口腔機能発達への効果
適切な舌位を獲得するトレーニング
日本大学歯学部卒業、日本大学歯学部小児歯科学教室入局。げんかい歯科医院開院。横浜市医療功労者表彰、神奈川県歯科保健賞受賞。著書・講演に「子どもの咬合を考える会」「JSPP(日本小児歯科開業医会) 教育講演、口腔筋機能療法学会」など多数。