歯科医院では、診療業務だけでなく、在庫管理や院内清掃などの定期業務、マニュアル作成、機材の購入・メンテナンス、突発的なトラブル対応に至るまで、日々多様なタスクが発生します。
しかし、これらの業務管理や役割分担が曖昧なまま運用されていると、「聞いていない」「誰がやるのか分からない」といったすれ違いや確認漏れを生み、業務の属人化や院内の停滞へとつながりがちです。
こうした組織課題に対して、書籍で一般的なタスク管理法を学んだり、他院の事例を参考にしようとしても、実際の歯科臨床現場の動線やスタッフ構成に即した形へ落とし込むのは容易ではありません。
スタッフの離職や業務トラブルが起きた際、原因を「個人の資質」に求めてしまいがちですが、本質的な原因は「仕事が無理なく回る仕組みの不足」にあるケースが少なくありません。人材不足が深刻化する今こそ、精神論ではなく、業務を適切に整理・共有するための明確な判断基準と仕組み作りが必要です。
本セミナーでは、「医院で発生する業務の洗い出しから優先順位、担当の割り振り、確認漏れを防ぎ業務効率を向上する仕組み作り」をテーマに、スタッフが安心して長く働ける組織づくりのためのタスクマネジメントについて、歯科衛生士(デンタルタイアップ 代表取締役)の小原 啓子先生に解説いただきます。
講義では、マズローの欲求段階説を応用し、院内環境の整備(5S活動)や労働条件の調整といった土台作りから解説。仕事の単純化・効率化を進め、不安や迷いを解消するためのマニュアル化や掲示方法の工夫など、安心感を生むアプローチを中心に整理します。
さらに、業務を「見える化」して担当や責任を明確にする方法や、急な欠勤・トラブルにも互いにフォローし合える体制づくりの要点を解説。問題が発生した際に「人に起因させず仕組みをカイゼンする」という組織文化を根付かせるための具体的な思考プロセスが示されます。
今いるスタッフが力を発揮し、定着する職場環境を整えたい方や、日々の業務追われから脱却して効率的な院内オペレーションを構築したい医療従事者におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 院内業務の属人化や確認漏れを防ぎ、業務効率を高めたい
👉 スタッフが安心して長く働ける職場環境や仕組みを作りたい
👉 タスクの明確化と情報共有により、院内の連携をスムーズにしたい
講義目次
人手不足時代におけるタスクマネジメントと定着化の考え方
マズローの欲求段階説に基づく職場環境整備の判断基準
5S活動と業務の単純化・効率化を推進する実践ポイント
マニュアル作成と「見える化」による安全・共有体制の構築
仕組みで解決する組織風土づくりと実際の運用事例
講師
広島歯科衛生士専門学校卒業後、広島県歯科医師会(広島口腔保健センター等)にて長年実務に従事。産業能率大学経営情報学部卒業、広島大学大学院社会科学研究科マネジメント専攻修了。歯科衛生士としての豊富な臨床・指導現場の知見と、経営戦略・マネジメントの学問的背景を融合させ、2007年にデンタルタイアップを設立(2011年に法人化)。歯科医院における業務改善、組織づくり、歯科衛生士育成などを手掛ける。神奈川歯科大学短期大学部客員教授、日本歯科衛生士会検討会委員などを歴任し、2026年より日本経営士会理事(西日本ブロック担当)を務める。