日常の修復処置において、エナメル質は最も頻繁に接する組織でありながら、その微妙な切削感の違いや接着性のばらつきに直面することは少なくありません。
患者ごとに異なる歯質の質感や、部位による削りやすさの違いに気づきつつも、「なぜこのような差が生じるのか」を解剖学や組成の観点から深く考察する機会は限られがちです。
教科書的な解剖学の知識だけでは、実際の切削効率の違いや接着操作における手ごたえの差を、臨床現場でどのように解釈し手技へ反映させるべきか落とし込みづらいという課題もあります。
確実な接着強度を獲得し、修復処置の予後を高めるためには、勘や経験だけに頼るのではなく、エナメル質の構造や組成に根ざした明確な判断基準を持つことが欠かせません。
本セミナーでは、エナメル質の基礎知識から接着臨床における実践的な考え方までを、日本大学歯学部歯学科歯科保存学1准教授の髙見澤 俊樹先生に解説いただきます。
エナメル質の解剖学的基礎をはじめ、個体差や部位による構造・組成の特徴について詳しく整理。
歯質によって生じる切削効率の違いや接着性能への影響など、臨床現場で生じやすい疑問をアカデミックな知見に基づいて考察します。
また、これらの組織学的背景を踏まえた上で、実際の接着操作や修復処置へどのように応用・展開していくかについても具体的に解説。
エナメル質に対する理解を深め、日常の切削や接着操作における根拠ある判断基準を再整理したい臨床家におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 エナメル質の構造や組成の違いが接着に与える影響を知りたい
👉 歯質による切削感や効率の違いをアカデミックな視点から学びたい
👉 経験則に頼らない根拠を持った修復処置・接着操作を身に付けたい
講義目次
エナメル質の解剖学的構造と組成の基礎知識
部位や個体差によるエナメル質の特徴と違い
歯質に応じた切削効率と臨床的な疑問に対する考察
エナメル質の構造が接着性能に与える影響
組織学的理解を踏まえた修復処置と接着の実践
講師
日本大学歯学部卒業。日本大学歯学部保存学教室修復学講座助手・助教・専任講師・准教授を歴任し現職に至る。「エキスパートから学ぶ!CR修復の超レベルアップ 30 最新接着システムのオバービュー」,「歯質接着の今を知り未来を語るー良好な予後を確実にするためにー」などの解説および総説論文ととともに接着およびコンポジットレジン材料に関する国際誌への論文発表など多数。