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2026年12月18日 20:00
複数歯のC処を30分枠で行う下準備とテクニック

複数歯のC処を30分枠で行う下準備とテクニック

日常臨床の中で、限られたチェアタイムで複数の歯の処置を行わなければならない場面は少なくありません。

特に保険診療におけるCR充填などの単価が比較的低い処置では、経済合理性を踏まえると30分といった時間枠の中でいかに効率よく、かつ確実に手技を完結させるかが重要となります。

しかし、丁寧な処置を意識するほど時間が不足しがちになり、逆にスピードを優先すると処置の精度や手順の確実性が損なわれるのではないかという葛藤に悩む先生も多いのではないでしょうか。

書籍や論文で一つひとつの治療手順やマテリアルの理論を学んだとしても、実際の臨床現場で「どのような準備を行い、どんな順序で動けば30分以内に収まるのか」という具体的なシステムまで落とし込むのは容易ではありません。

だからこそ、単に手を早く動かすことを目指すのではなく、事前準備や器具配置、そして臨床現場における処置順序の合理化を図るための明確な基準とシステムを持つことが不可欠です。

本セミナーでは、「複数歯のC処を30分枠で行う下準備とテクニック」をテーマに、チェアサイドにおける準備から手技の効率化を実現するための具体的なポイントについて、日本大学歯学部保存修復学教室特任教授/日本歯科専門医機構認定歯科保存専門医の宮崎 真至先生に解説いただきます。

効率的な診療を進めるためのチェアサイドでの下準備や、臨床で迷いを生じさせないための適切な器具配置の考え方を中心に整理。

また、複数歯のC処をスムーズに進行させるための処置順序や、タイムロスを最小限に抑える具体的な手技のポイントについても詳しく解説していただきます。

限られた時間枠の中で処置のクオリティを維持しながら、毎日の保険診療をよりスムーズかつ確実に進めるための実践的なアイデアを学べる内容です。

「いつも予定時間をオーバーしてしまう」「複数歯の処置を短時間でスムーズに終わらせる仕組みを作りたい」とお悩みの臨床家にとって、日々の診療フローを見直す絶好の機会となるでしょう。
宮崎 真至
宮崎 真至 先生
日本大学歯学部保存学教室修復学講座特任教授
日本大学歯学部保存学教室修復学講座特任教授。日本大学歯学部卒業後、同大学大学院歯学研究科歯科臨床系修了。1991年に同大学歯学部保存学教室修復学講座に入局し助手・講師を経て、2005年に教授、2015年日本大学付属歯科病院病院長に就任し現職に至る。著書・セミナーに「コンポジットレジン修復のサイエンス&テクニック」「コンポジットレジンを用いた審美修復の実際」など多数。
2026年11月25日 00:00
保険高速CR充填

保険高速CR充填

日常臨床において頻繁に行う保険診療でのCR充填は、非常に身近であると同時に、スピードと品質の双方を追求しなければならない難しさがあります。

限られたチェアタイムの中で一定の品質を維持しながら効率よく処置を進めることが求められますが、実際の臨床現場では「充填操作や形態修正に時間がかかってしまう」「診療効率をいかに上げるべきか」といった悩みを抱える場面も少なくありません。
教科書的な知識や一般的な手法を学んだとしても、限られた時間内で精度を落とさずにスピードアップを図る具体的な手技や工夫は、臨床の現場だけではなかなか掴みづらいものです。

だからこそ、単に速く詰めるだけでなく、形成から充填・研磨に至るまでの無駄を省き、確実な品質を担保しながら“5分で1歯”を実現するための明確な臨床フローと判断基準を持つことが重要です。

本セミナーでは、保険高速CR充填をテーマに、収益を最大化するための効率化・高速化テクニックや材料選択の考え方について、ひぐち歯科クリニック院長/日本顎咬合学会認定医の樋口 克彦先生に解説いただきます。

短時間で精度の高い充填を行うための診療全体の流れをはじめ、形成・充填・研磨までの各ステップにおける時短テクニックを具体的に整理。
さらに、日々の保険診療で即座に応用できる材料選択の視点や、チェアタイムを大幅に短縮しながらも品質を維持するための実践的なポイントについても分かりやすく解説いただきます。

「手技のどこに時間をかけているのか見直したい」「品質を落とさずに臨床スピードを向上させたい」といった、日常臨床の診療効率に課題を感じている先生方におすすめの内容です。
樋口 克彦
樋口 克彦 先生
ひぐち歯科クリニック院長/日本顎咬合学会認定医
松本歯科大学卒業。ひぐち歯科クリニック院長。日本顎咬合学会認定医。著書・講演に「必ず上達 CR(コンポジットレジン)修復: トラブルを防ぐための診断とテクニック」「ダイレクトボンディングを楽しみましょう トラブルの無いCR修復を行うための基礎的ポイント」など多数。
2026年11月3日 20:00
どこよりも詳しい「支台歯表面」の清掃と前処理

どこよりも詳しい「支台歯表面」の清掃と前処理

クラウンやインレーなどの補綴物治療において、最終的な予後を左右する重要なステップの一つが「支台歯表面の清掃・前処理」です。

日常臨床で頻繁に行うステップでありながら、削除面には残留シーラーや仮着材、プラークといった多様な汚染物質が付着しており、「どのタイミングで、どのように除去すべきか」「どこまで徹底すればセメントの接着性能を引き出せるのか」と判断に迷う場面も少なくありません。

接着歯学の文献やマニュアルで概念を学んでも、実際の支台歯表面で生じている汚染のリスクや、それらを確実に除去するための具体的ステップを臨床手技へ落とし込むことの難しさを感じている先生も多いのではないでしょうか。

特に、支台歯の清掃状態を目視だけで厳密に評価することは難しく、手順を一層あいまいにさせる要因となっています。

そのため、単に洗浄を行うだけでなく、汚染物質の特性に合わせた清掃方法や使用器具の選択基準をしっかりと整理しておくことが重要です。

本セミナーでは、「どこよりも詳しい支台歯表面の清掃と前処理」をテーマに、補綴物の接着力を最大限に生かすための清掃手順と汚染防止策について、昭和医科大学歯学部歯学教育学講座准教授の片岡 有先生に解説いただきます。

支台歯表面の清掃がなぜ必要なのかという根本的な理由から、残留シーラー・仮着材・プラークなどの主な汚染物質とそれぞれの適切な除去方法を中心に整理。

スケーラーやEDTA、NaOCl、サンドブラストといった各種使用器材の特徴と、それらを活用した具体的な清掃ステップについても詳しく解説。

さらに、臨床現場で遭遇しやすい多様なバリエーションを想定し、補綴物の接着を高める清掃方法と汚染防止のポイントを網羅的に紹介。

「支台歯前処理の根拠を整理したい」「セメント本来の接着力を引き出し、脱離や二次カリエスを防ぎたい」と考えている先生におすすめの内容です。
片岡 有 先生
昭和医科大学歯学部准教授(歯学教育学講座、歯科理工学講座)
昭和医科大学歯学部准教授(歯学教育学講座、歯科理工学講座)
昭和医科大学歯学部卒業後、同大学大学院修了。昭和医科大学兼任講師・歯学部口腔生化学教室助教・口腔病理学教室助教・歯科理工学教室助教・歯科保存学講座歯科理工学部門助教・講師を歴任。昭和医科大学歯学部准教授(歯学教育学講座、歯科理工学講座)著書・講演に「なるほど・なっとくのやさしい歯科材料入門 レーザー総論(2) 」「なるほど・なっとくのやさしい歯科材料入門 レジンの成形加工法(架橋高分子&複合化) 」など多数。
2026年10月30日 20:00
臨床で使える「エナメル質」の話

臨床で使える「エナメル質」の話

日常の修復処置において、エナメル質は最も頻繁に接する組織でありながら、その微妙な切削感の違いや接着性のばらつきに直面することは少なくありません。
患者ごとに異なる歯質の質感や、部位による削りやすさの違いに気づきつつも、「なぜこのような差が生じるのか」を解剖学や組成の観点から深く考察する機会は限られがちです。

教科書的な解剖学の知識だけでは、実際の切削効率の違いや接着操作における手ごたえの差を、臨床現場でどのように解釈し手技へ反映させるべきか落とし込みづらいという課題もあります。
確実な接着強度を獲得し、修復処置の予後を高めるためには、勘や経験だけに頼るのではなく、エナメル質の構造や組成に根ざした明確な判断基準を持つことが欠かせません。

本セミナーでは、エナメル質の基礎知識から接着臨床における実践的な考え方までを、日本大学歯学部歯学科歯科保存学1准教授の髙見澤 俊樹先生に解説いただきます。

エナメル質の解剖学的基礎をはじめ、個体差や部位による構造・組成の特徴について詳しく整理。
歯質によって生じる切削効率の違いや接着性能への影響など、臨床現場で生じやすい疑問をアカデミックな知見に基づいて考察します。

また、これらの組織学的背景を踏まえた上で、実際の接着操作や修復処置へどのように応用・展開していくかについても具体的に解説。
エナメル質に対する理解を深め、日常の切削や接着操作における根拠ある判断基準を再整理したい臨床家におすすめの内容です。
髙見澤 俊樹
髙見澤 俊樹 先生
日本大学歯学部保存学教室修復学講座 主任教授
日本大学歯学部卒業。日本大学歯学部保存学教室修復学講座助手・助教・専任講師・准教授を歴任し現職に至る。「エキスパートから学ぶ!CR修復の超レベルアップ 30 最新接着システムのオバービュー」,「歯質接着の今を知り未来を語るー良好な予後を確実にするためにー」などの解説および総説論文ととともに接着およびコンポジットレジン材料に関する国際誌への論文発表など多数。
2026年10月22日 20:00
部分被覆冠か?全部被覆冠か?

部分被覆冠か?全部被覆冠か?

「全部被覆冠」と「部分被覆冠」、私たちはどのように使い分けるべきでしょうか。
従来、全部被覆冠は高い予知性を持つ補綴装置として広く用いられてきました。
一方、接着技術やセラミック材料の進歩により、健全歯質をできるだけ保存する部分被覆修復の適応は大きく広がっています。

本講演では、全部被覆冠と部分被覆冠の生存率・成功率、破折抵抗性、歯質削除量、接着の長期安定性などについて、近年の臨床研究や基礎研究をもとに整理します。
ガイドラインや文献などで基本的なコンセプトを理解していても、実際の現場では残存歯質量や咬合条件、拮抗関係などの要素が複雑に絡み合うため、教科書的な知識だけでは臨床判断へ落とし込みづらいのが実情です。
被覆範囲の選択は修復物の長期的な予後に直結するため、感覚的なアプローチではなく、歯質の欠損状態や力学的環境を踏まえた客観的な評価軸を持つことが欠かせません。

だからこそ、部分被覆で対応可能か、全部被覆を選択すべきかの明確な基準を整理し、症例に応じた材料選択や補綴設計を組み立てることが重要です。

本セミナーでは、「部分被覆冠か?全部被覆冠か?」をテーマに、onlay、occlusal veneer、partial veneer、endocrownなどの低侵襲修復も取り上げ、残存歯質、接着環境、咬合力、必要な形態回復量から、どこまで歯を被覆すべきかを、東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座准教授の野本 俊太郎先生に解説いただきます。

まず、日常臨床で直面しやすい境界線上の症例を整理し、残存歯質量や咬合条件に応じた部分被覆・全部被覆の適応基準をクリアに示していただきます。
続いて、各種補綴材料の機械的・物理的特性を踏まえたうえで、症例ごとの適切なマテリアル選択について考察。

さらに、支台歯形成の注意点、マージン設定や接着手技に至るまで、長期予後を引き出すための具体的な補綴テクニックについても触れていきます。

実際の症例を交えながら解説が行われるため、明日からの診断や治療計画の立案にすぐさま活用できる実践的な内容となっています。
野本 俊太郎
野本 俊太郎 先生
東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座准教授
東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座准教授。東京歯科大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科を修了。Boston University, GS Dental Medicine Dept. of Restorative Sciences/Biomaterials ポストドクトラルフェロー、東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座助教、同講師を経て現職。主な研究テーマはCAD/CAMレジンやジルコニアなどメタルフリー治療について。日本歯科専門医機構認定補綴歯科専門医、日本補綴歯科学会指導医、日本歯科審美学会常任理事・認定医、日本接着歯学会理事・専門医・指導医、日本デジタル歯科学会専門医。ジルコニア、メタルフリー治療に関わる執筆多数。
2026年10月19日 20:00
臼歯部クラックに対する診断と修復

臼歯部クラックに対する診断と修復

日常臨床において、臼歯部のクラック(亀裂)に遭遇し、その対応に苦慮する場面は少なくありません。「冷水痛や咬合痛があるが、どこまで削るべきなのか」「削らずに経過観察すべきか、フルクラウンにすべきか」「接着修復で対応できるのか不安」といった悩みを抱える臨床家も多いのではないでしょうか。

クラックは単に歯の表面に生じた線ではなく、毎日の咀嚼による微小なたわみや繰り返し応力によって生じる構造疲労(疲労骨折)です。しかし、書籍や論文で病理や理論を学んでも、実際の臨床で目の前のクラックがどこまで進展しているのか、どこまでが可逆的でどの段階から補綴的介入が必要なのかを判別し、手技へ落とし込むことは容易ではありません。

特に、MOD窩洞などで辺縁隆線を失った臼歯は剛性が大きく低下し、咬頭のたわみが原因でクラックが深進行しやすくなります。従来のように一律でフルクラウンを選択するのではなく、歯質の破折リスクや応力集中をコントロールし、歯質を無駄に削らず守るための明確な診断基準と修復戦略を持つことが極めて重要です。

本セミナーでは、「臼歯部クラックに対する診断と修復」をテーマに、クラックの原因解明から病態評価、MIに基づいた修復・補綴の判断基準、そして最新の接着テクニックまでを、日本顎咬合学会認定医の櫻田博雅先生に解説いただきます。

前歯部を除外し「臼歯部におけるクラック」に焦点を絞ることで、90分間で臨床の核心を深く追求。クラックが発生・進行するバイオメカニクスの背景をはじめ、ペンライトを用いた透照診や染色、修復物除去、拡大視野でのCrack Tracing(進展追跡)といった具体的な診断プロセスについて整理します。

さらに、クラックの進展方向による危険度の見極めや、咬頭被覆(cuspal coverage)の必要性を判断する「削る量」の基準を提示。フルクラウンに頼らず、バイオミメティック(生体模倣)の観点を取り入れたオンレイ・オーバーレイなどの接着修復、IDS(Immediate Dentin Sealing)を活用した歯質保存アプローチについても詳しく紹介します。

実際の臨床記録から収集した豊富な症例をもとに、理論と実際の判断基準、手技の選択肢を提示。「クラックを消す」のではなく「クラックが動かない環境を作る」ための思考プロセスが身につく、日常臨床の疑問をクリアにする講義です。
櫻田 博雅
櫻田 博雅 先生
歯科医師
2006年昭和大学(現・昭和医科大学)歯学部卒業。同大学歯科病院臨床研修医を経て、美容歯科特別研究生入局および都内歯科医院にて研鑽を積む。2011年に立川北デンタルオフィスを開業し、院長に就任。「超保存型歯科医院」「救歯臨床」を掲げ、マイクロスコープを活用した精密歯内療法、低侵襲なインプラント即時荷重治療、審美・予防歯科領域に注力している。現在は臨床の第一線で診療を行う傍ら、教育機関での講師やスタディークラブ「₿EAM$」の運営を通じ、後進の育成や歯科医療の発展にも尽力している。(249字)
明日放映
2026年10月15日 20:00
改めて学ぶ「プライミング&ボンディング」

改めて学ぶ「プライミング&ボンディング」

日常的に行うコンポジットレジン修復や補綴物の装着において、プライマーやボンディング材などの接着材料は欠かせない存在です。

しかし、近年の材料の進歩に伴い、1ステップ・2ステップボンディング材をはじめ各種セラミックプライマーなど多種多様な製品が登場しており、「製品ごとの最適な使用方法や適応の違い」に悩む場面も増えているのではないでしょうか。

メーカーや製品ごとに手順が微妙に異なり、書籍や論文で理論を学んでも、日々の忙しい臨床の中でそれぞれの接着システムをどのように使い分けるべきか、判断に迷うことも少なくありません。
接着性能を最大限に発揮させるためには、感覚的な操作に頼るのではなく、歴史的背景や各種モノマーの作用機序、象牙質・エナメル質に対する接着のメカニズムといった明確な判断基準を持つことが重要です。

本セミナーでは、「毎日使う接着システムそれぞれの適正使用から効率と質を上げる臨床ポイント」をテーマに、接着修復の基本的な考え方から臨床での具体的なポイントまでを、朝日大学歯学部教授の二階堂 徹先生に解説いただきます。

直接法CR修復における1ステップ・2ステップボンディング材の歴史的背景や分類、象牙質・エナメル質に対する接着特性、さらにはセレクティブエッチングの必要性や電子添文(添付文書)の活用法について整理。
また、シリカ系・ジルコニア系セラミックスやCAD/CAM冠、PEEK材など、各種修復材料に応じた各種セラミックプライマーの使い分けや、サンドブラスト処理をはじめとする機械的・化学的接着の捉え方についても詳しく解説いただきます。

さらに、唾液や血液の汚染、仮封材の影響といった臨床的な接着阻害因子とその対策、防湿の重要性についても触れ、防ぎたい接着トラブルへの対応力を高めます。

各種接着材料の特徴を体系的に整理し、明日からの臨床で迷いなく接着操作を行いたい先生におすすめの内容です。
二階堂 徹
二階堂 徹 先生
朝日大学教育職員教授
朝日大学教育職員教授。北海道大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学大学院修了。同大学歯学部歯科保存学第一講座助手、米国National Institute of Standards andTechnology(NIST)客員研究員、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科う蝕制御学分野講師、朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学教授を歴任。退職後、朝日大学教育職員教授に就任し、現在に至る。
日本歯科保存学会常任理事、専門医、指導医、日本接着歯学会評議員、専門医、指導医。著書・講演に『完全攻略スーパーボンド』『CAD/CAM冠,ジルコニアがとれないための処方箋』など多数。
放映済み
2026年10月1日 20:00
セラミックによるMI修復と長期予後

セラミックによるMI修復と長期予後

近年、MI(Minimal Intervention:最小限の侵襲)の概念は臨床現場に広く浸透し、歯髄や歯質の保存を意識した治療が当たり前のように行われるようになりました。

しかし、実際の臨床においては、多種多様な修復材料や術式の選択肢が先行してしまい、「本来のMIの考え方と本当に整合性が取れているのだろうか」と、選択の場面で迷いを感じている先生も少なくありません。
書籍や論文を紐解けば、材料ごとの理論や物性は理解できるものの、低侵襲性を重視しすぎるあまり強度の不足を招いてしまったり、逆に脱離や破折を防ぐために必要以上の切削を行ってしまったりと、実際の落としどころに悩む場面は多いものです。

特に、CAD/CAMやセラミック修復の適応が拡大しているからこそ、健康歯質をどこまで残し、長期予後をどのように両立させるかという明確なガイドラインが求められています。
そのため、単にトレンディな材料を使用するだけでなく、MIの原点に立ち返り、各種修復法の的確な適応と材料選択の客観的な判断基準を持つことが重要です。

本セミナーでは、「セラミックによるMI修復と長期予後」をテーマに、MIに基づいた修復のバリエーションから長期予後を見据えた治療戦略までを、日本歯科保存学会専門医の中村 昇司先生に解説いただきます。

講義の前半では、MIの基本概念をいま一度再整理した上で、日々進化するCAD/CAMや審美修復材料のそれぞれの特徴と、それに応じた的確な選択基準について提示。
続いて、実際の臨床手技にスポットを当て、各材料のポテンシャルを最大限に引き出すための形成や接着などの勘所を中心に整理します。

さらに、実際の症例をベースにしながら、低侵襲性と長期的な安定性をいかにして高い次元で両立させているのか、その具体的なアプローチについても解説。

「MI修復における材料の選び方に確固たる基準を持ちたい」「低侵襲に抑えつつも、長期的にトラブルのない審美修復を提供したい」という迷いを整理したい先生に最適な内容です。
中村 昇司
中村 昇司 先生
日本歯科保存学会専門医
医療法人社団有歯会八重洲歯科診療所院長。日本歯科大学歯学部卒業、日本歯科大学大学院歯学研究科修了・博士(歯学)取得。日本歯科大学歯学部歯科保存学教室第二講座非常勤講師・日本歯科大学生命歯学部接着歯科学講座 非常勤講師。日本歯科保存学会専門医。著書・講演に「MIと長期予後を実施するCEREC 1day treatment ~成功のカギは接着に~」など多数。
放映済み
2026年9月28日 00:00
歯科衛生士も知っておくべき「接着」の基本

歯科衛生士も知っておくべき「接着」の基本

ダイレクトボンディングや補綴物の装着など、日常臨床のあらゆる場面で関わる「接着」ですが、その成功はドクターの手技だけでなくアシストを担う歯科衛生士の理解や操作精度にも大きく左右されます。

しかし、次々と新しい材料が登場する中で、「なぜこの前処理が必要なのか」「どの手順を間違えると脱離や二次齲蝕につながるのか」といった根拠までを十分に整理できていないと感じる方も少なくないのではないでしょうか。
書籍やマニュアルで工程を覚えても、実際の臨床では唾液汚染や過乾燥などの阻害因子が多く、現場でどのように判断・対応すべきか迷いが生じやすい部分でもあります。

特に、目に見えない界面での現象だからこそ、表面清掃や防湿、処理剤の組み合わせといった各ステップの意図を正しく理解し、確実な判断基準を持つことが欠かせません。

本セミナーでは、「歯科衛生士も知っておくべき『接着』の基本」をテーマに、接着のメカニズムから処理剤の使い分け、臨床で役立つアシストのポイントまでを、鶴見大学歯学部歯科理工学講座教授の廣田 正嗣先生に解説いただきます。

接着の重要性や口腔内環境が及ぼす影響といった基礎知識をはじめ、接着面を清潔に保つための清掃手順、被着体に応じた化学的洗浄やサンドブラストの有効性について整理。
さらに、エナメル質と象牙質における接着機序の違い、エッチング・プライミング・ボンディングの役割、各種セメントの特徴や補綴装置の材質別前処理(金属・セラミックス・ジルコニア・CAD/CAMレジンなど)についてもわかりやすく解説いただきます。
防湿や吸引、光照射、アシスト時の準備や留意点まで具体的に網羅。

「接着の基礎から学び直したい」「日頃のアシストや準備の精度を上げて治療の予後向上に貢献したい」と考えている歯科衛生士やスタッフの方におすすめの内容です。
廣田 正嗣
廣田 正嗣 先生
鶴見大学歯学部歯科理工学講座教授
鶴見大学歯学部 歯科理工学講座 教授
2009年鶴見大学歯学部卒業。香川大学工学部材料創造工学科機械材料科学分野特別研究学生を経て、2014年鶴見大学大学院歯学研究科(専攻:有床義歯補綴学)にて博士号取得。鶴見大学歯学部 有床義歯補綴学講座助手、同大学歯学部 歯科理工学講座助手、同大学歯学部 歯科医学教育学講座講師を経て現職。
研究テーマは、インプラントの表面改質、ジルコニア製インプラント、コーティングや骨補塡材のためのアパタイト開発などの基礎的研究であり、他業種とコラボレーションし工学的な手法を取り入れ、様々なバイオマテリアル研究を行っている。
日本歯科理工学会、日本バイオマテリアル学会、硬組織再生生物学会等、多数学会に所属。2019年度、日本歯科理工学会論文賞及びDental Materials Science賞を受賞。歯科補綴学、歯科材料学に関する執筆多数。
放映済み
2026年9月19日 20:00
知れば知るほど面白い「マージン」の話

知れば知るほど面白い「マージン」の話

日常臨床において頻繁に行う修復治療・補綴治療の長期的な成功は、歯質と修復物が接する「マージン」の設計に大きく左右されます。マージンの不備は、修復物の不適合、審美不良、歯周組織の炎症、さらには二次カリエスに起因する再治療など、多くの問題を引き起こします。

このわずか数百μmの境界部が、修復物、ひいては歯そのものの予後を決定付けると言っても過言ではありません。

しかし実際の臨床では、理論的背景が十分に整理されないまま、経験則に基づいて治療が行われている場面も少なくありません。

特に、う蝕が歯肉縁下に及ぶ場合には、マージンの位置をどこに設定するかについて、より慎重な判断が求められます。

歯肉息肉、出血、浸出液などの存在は、う蝕除去、支台歯形成、印象採得、装着、余剰セメントの除去といった一連の臨床操作の精度を低下させ、結果として修復物の不適合や歯周組織の問題につながる可能性があります。

だからこそ、目の前の症例に応じて状況を評価し、適切な治療法を選択するための「確かな判断基準」が必要となります。

本セミナーでは、「知れば知るほど面白い「マージン」の話」をテーマに、科学的根拠と臨床経験を交えて「マージン」について掘り下げ、各状況における臨床的な判断基準について日本歯科保存学会認定医の田中 亮祐先生に解説いただきます。

まず、マージンに関する基本的な用語を整理したうえで、クラウンにおけるマージン形態について、エビデンスに基づいた考え方を提示します。

さらに、縁上マージンと縁下マージンのそれぞれのメリット・デメリットを比較し、日常臨床で遭遇するさまざまな状況において、どのようにマージンの位置を判断すべきかを解説していただきます。

また、歯肉縁下う蝕への対応として、ディープマージンエレベーション(DME)、歯冠長延長術(クラウンレングスニング)、矯正的挺出(エクストリュージョン)など、複数の選択肢を取り上げ、それぞれの適応と選択基準について詳述いただきます。

コンポジットレジンやインレー、オーバーレイ修復といった部分修復におけるマージンの考え方についても体系的に整理。

単なる形成テクニックの話にとどまらず、「なぜそこに設定するのか」という視点から、マージンを体系的に捉え直します。「毎日の形成作業でなんとなくマージンを決めてしまっている」「縁下う蝕処置に関する根拠のある判断基準を持ちたい」と感じている臨床家の方に、ぜひご覧いただきたい講義です。
田中 亮祐
田中 亮祐 先生
歯科医師
2017年大阪大学歯学部卒業。同附属病院歯科保存学講座に入局し、大阪大学大学院歯学研究科にて歯学博士号を取得。大阪大学歯学部附属病院では7年間にわたり臨床・研究・教育に従事し、現在は「医療法人社団Smile Artたなか歯科医院」副院長を務める。 専門は歯内療法・保存修復。日本歯内療法学会専門医、日本歯科保存学会認定医、厚生労働省卒後臨床研修指導医の資格を有し、国際誌掲載論文による日本歯科保存学会奨励賞の受賞歴も持つ。精密根管治療をはじめ、接着修復治療、歯髄温存療法など歯を残す高度な歯科医療と臨床指導・発信に取り組んでいる。

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