現在,コンポジットレジン修復は高頻度に行われ,欠くことのできない治療法のひとつとなっている。このことは,歯質接着システムの性能向上およびコンポジットレジンの機械的性質の向上が背景としてある。
また,コンポジットレジン修復の応用範囲はますます拡大し,広範囲な実質欠損に対しても対応可能である。
一方,単純窩洞と比較して複雑窩洞の修復処置は,適切な隣接面形態および接触点の付与などに配慮する必要があり,難易度は総じて高くなる。
そのため,複雑窩洞に対するコンポジットレジン修復の予知性に不安を感じ,II級窩洞のコンポジットレジン修復では,間接修復を選択する先生も多いのではないでしょうか?
このセミナーでは「複雑窩洞のコンポジットレジン修復」をテーマに,症例選択の基準とともに術式に沿った接着,充填および研磨操作についてII,IIIおよびIV級窩洞を中心に日本大学歯学部保存学教室修復学講座准教授の髙見澤俊樹先生が解説する。
また,修復時の器具・機材の選択および使用法から,臨床での注意点およびトラブル回避法についても紹介します。
さらに,臨床現場でありがちな失敗症例を取り上げ,その解決プロセスも提示していただきます。
これから複雑窩洞コンポジットレジンに挑戦したい若手歯科医師や苦手意識を克服したい方にとって,基本に忠実かつ実践的な学びを得られる内容となっています。
こんな方におすすめ
👉 臼歯II級窩洞コンポジットレジン充填に苦労した
👉 キレイなCR充填を身に付けたい
👉 直接修復の応用範囲を広げたい
講師
日本大学歯学部卒業。日本大学歯学部保存学教室修復学講座助手・助教・専任講師・准教授を歴任し現職に至る。「エキスパートから学ぶ!CR修復の超レベルアップ 30 最新接着システムのオバービュー」,「歯質接着の今を知り未来を語るー良好な予後を確実にするためにー」などの解説および総説論文ととともに接着およびコンポジットレジン材料に関する国際誌への論文発表など多数。