顎関節症を正しく診るためには、顎関節症を正しく知ることが第一歩となります。
そして、顎関節症を正しく知ると、顎関節症の治療とは「顎関節症」を治すのではなく、「顎関節症の症状」を改善するということであると気が付くと思います。
目の前の患者はどの様な症状に悩んでいるのか、その原因は何であるのか、顎関節症のどの病態に当てはまるのか、という視点に立ち治療対象となる症状(ターゲット)を設定できれば顎関節症の治療はそれほど怖いものではなくなると思います。
そのためのツールとして、鑑別診断、病態診断を活用するための検査や所見についての基本的な事項について解説したいと思います。
主な講義内容
・・鑑別診断と病態診断
・・診断に必要な検査・検査所見
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 医歯学系専攻 顎顔面頸部機能再建学講座 顎顔面外科学 講師。鶴見大学 歯学部歯学科卒業後、東京医科歯科大学 医歯学総合研究科 顎顔面外科学分野 博士課程修了、同歯科大学 大学院医歯学総合研究科 助教、同大学 大学院医歯学総合研究科 医歯学系専攻 顎顔面頸部機能再建学講座 顎顔面外科学 助教を経て現職。口腔外科専門医、日本顎関節学会専門医、日本顎関節学会指導医。共著に「TCHマネジメントとリハビリトレーニングで治す顎関節症」等。