子どもの約75%が不正咬合と言われるこの時代に、私たち歯科医師に求められるものとは、いったい何でしょうか。
不正咬合に対して正しく診査・診断を行い、適切に治療を行うことはもちろん重要です。しかし、患者さんが最も求めているのは、「不正咬合を起こさせない」ということだと思います。
そこでまず考えるべきことは、「なぜ不正咬合となるのか?」ではないでしょうか?つまりは、その原因について追求することです。
その原因を改善する方法においては様々なアプローチ方法があります。そのうちの一つがOMT(口腔顔面筋機能療法)です。OMTとは、頭蓋・顎・顔面に関して正しい成長を促すことへ繋がる筋機能療法です。
歯列不正に対するアプローチ方法は、先生方の手札によって異なると思いますが、明日からその手札にOMT(口腔顔面筋機能療法)を加えてみるのはいかがでしょう。
歯列不正の8割は、環境によるものと言われています。歯列不正に繋がる様々な環境を、本来あるべきものに整えてあげることにより、正しい頭蓋顔面の発育へ繋がり結果的に歯列不正も改善できる可能性があります。
そして何より子どもの素敵な笑顔が増え、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも健康な子どもが増えていくことでしょう。
このセミナーでは「OMTをはじめとした小児口腔機能についての啓蒙」を大きなテーマとし、OMTの概念・考え方・臨床での活用方法について、日本小児口腔発達学会理事の末延慎司先生に解説していただきます。
アングルの時代から伝わる筋機能療法、とくとご堪能あれ。
こんな方におすすめ
👉予防矯正について学びたい
👉筋機能療法による効果を知りたい
👉小児口腔機能の考え方を知りたい
講義目次
小児口腔機能と頭蓋顔面発育障害について
OMTの概論
OMTの実際
院内連携・多職種連携の重要性
医療法人エマージュ理事長。徳島大学歯学部卒業後、同大学歯学研究科博士課程修了。南和歌山医療センター歯科口腔外科、オリエント歯医院勤務、すえのぶクローバー歯科医院院長を経て現職。日本小児口腔発達学会理事、日本口腔インプラント学会専修医、日本胎内記憶教育協会認定講師。日本睡眠歯科学会、日本臨床歯周病学会、日本歯内療法学会、日本歯科審美学会所属。