皆さんは「ボツリヌス療法」(ボトックス)と聞いて、何を連想しますか?
「見た目を良くする美容診療」のイメージが先行しがちですが、斜視、痙性斜頸、過活動膀胱、脳卒中や脳梗塞のリハビリなど、国内外の様々な診療科で治療として広く用いられています。
歯科においては、ブラキシズムやブラキシズムに付随する咀嚼筋痛障害や顎関節痛障害、咬合力のコントロールに対し、ボツリヌス療法が適応となります。
欧米諸国では既にスタンダードな治療法となっており、一部保険適応となっている国もあります。
従来からある治療法(ナイトガード、筋機能療法、認知行動療法など)は患者さんの継続的な努力に依存するため、ドロップアウトしてしまい、お困りの先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
ボツリヌス療法は患者さんの努力は一切不要、疼痛の寛解も早期に期待できます。
さらに、ブラキシズムに付随する、知覚過敏、歯牙・歯根破折、筋緊張型の頭痛、肩こり首こり、歯周ポケット、など多様な症状の改善にも有効とされています。
先生方がどんなに歯内療法を頑張って、素晴らしい補綴物をセットしても、患者さんの咬合力のコントロールが出来なければ、治療のゴールには到達できません。
このセミナーでは、歯科におけるボツリヌス療法をテーマとして、3000症例以上の経験をお持ちの日本歯科大学付属病院内科臨床准教授 古畑梓先生にご登壇いただきます。
学会で発表されてきたデータを基に、ボツリヌス療法の有効性や作用機序、施術の流れを解説していただきます。
こんな方におすすめ
👉 咀嚼筋痛障害、顎関節痛障害が治らずに困っている
👉 咬合力のコントロールを学びたい
👉 ボツリヌス療法の効果や治療の流れを学びたい
講義目次
概論
歯科での適応
診査・診断
治療の流れ(動画含む)
データに基づく治療の効果
古畑歯科医院 古畑いびき睡眠呼吸障害研究所 副院長。慶應義塾大学文学部中退後、日本歯科大学に進学し歯科医師となる。日本歯科大学付属病院 内科臨床准教授。歯科国際先端医療普及協会 講師、一般社団法人 日本顎顔面美容医療協会 講師。