今回の社歯サーは、「歯科診療報酬」というテーマを深掘りします。
歯科治療の対価として定められた歯科診療報酬、俗に言う「保険点数」。
保険診療であれば日本国内どこで治療を受けても同一の価格であり、その増減は行政によって定められています。
では、その基準はどこにあるのでしょうか?
材料費の高騰や社会的な情勢を受けて、診療報酬は定期的に改定されますが、実際に診療している歯科医院から見ればその議論さえブラックボックスと言えます。
場合によっては歯科医院の経営状況が左右されてしまう診療報酬は、一体誰がどう考え決めているのか。
今回はその当事者でもある厚生労働省医政局歯科保健課長を務めた、東京歯科大学の鳥山 佳則先生をお招きして「保険点数の闇」の部分に迫ります。
こんな方におすすめ
👉 保険点数はどう決まっているのか気になる
👉 改定の基準や今後の展開について知りたい
👉 行政の仕事や裏事情について聞いてみたい
講義目次
「保険点数」は誰がどのように決めている?
歯科点数表をめぐる「ナゾ」について
個々の点数は財源の配分に過ぎない
今後10年の歯科診療報酬のゆくえとは?
選定療養の募集はどこでされているの?
1992年、千葉県生まれ。鶴見大学歯学部在学中から個人でアプリ開発を行う。歯科医師国家試験の対策アプリを開発し、新卒歯科医師の約8割が利用するまで成長させる。2016年に歯科医師免許を取得。東京歯科大学大学院博士課程に進学後は、医事・衛生法規や歯科医療管理、社会保障制度など歯科保健医療が抱える種々の問題について専攻。同大学院中退後の2017年にワンディー株式会社を創業。
東京歯科大学短期大学学長。大阪大学歯学部卒業後、同年厚生省入省。厚生労働省保険局歯科医療管理官、社会保険診療報酬支払基金歯科専門役、厚生労働省医政局歯科保健課長、東京歯科大学歯科医療管理学教授を経て、現職に至る。著書・講演に「歯科衛生士のための歯科診療報酬入門」など。