超高齢社会を迎えた現在、健康寿命の延伸やフレイル予防の観点から、口腔機能の維持・向上は歯科医療現場においてますます重要な課題となっています。
日常生活に直結する咀嚼や嚥下、発音などの衰えを示す「口腔機能低下症」は、早期発見と継続的な介入が不可欠です。しかし、日常臨床の中で「どの評価項目をどう測定すべきか」「患者に伝わるトレーニング指導とは何か」といった運用面で難しさを感じている歯科衛生士の方も多いのではないでしょうか。
教科書的に検査数値を理解していても、実際の患者ごとに合わせた運動指導や、来院を継続してもらうためのアプローチ方法まで落とし込むのは容易ではありません。
衛生管理にとどまらず、機能面を支える専門職として患者に貢献するためには、客観的な評価ポイントを整理し、指導からモチベーション維持までの一貫した判断基準と実践ノウハウを持つことが重要です。
本セミナーでは、「DHができる口腔機能低下症の対応」をテーマに、基本的な知識から各種検査の評価、トレーニング指導や継続来院に向けたコミュニケーションまでを、宮城高等歯科衛生士学院 歯科衛生士の小原 由紀先生に解説いただきます。
舌圧、咀嚼機能、嚥下機能、口唇機能などの具体的な評価ポイントと、臨床で役立つ検査の捉え方を整理。
また、患者ごとの状態に応じた効果的なトレーニング指導法をはじめ、モチベーションを高め維持するためのコミュニケーション支援についても詳しく解説します。
さらに、患者が途切れず通い続けられる工夫や、診療室で無理なく実践できる長期管理の考え方を提示。
評価の具体策から指導法、患者との関係構築までを体系的に整理し、明日からの臨床で口腔機能管理に自信を持って取り組みたい歯科衛生士の方におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 口腔機能低下症における各項目の具体的な評価ポイントを学びたい
👉 患者の症状や状態に合わせたトレーニング指導法を身に付けたい
👉 継続来院やモチベーション維持につながるコミュニケーションを知りたい
講師
東京医科歯科大学大学院修了、博士(歯学)を取得。東京医科歯科大学講師、東京都健康長寿医療センター研究所専門副部長などを歴任。現在は宮城高等歯科衛生士学院教務主任、東北大学大学院非常勤講師を務める。
専門分野は老年歯科学、オーラルフレイル、口腔機能低下症、歯科衛生学。高齢者の口腔機能向上や地域でのオーラルフレイル予防・対策に関する研究・教育に従事し、日本老年歯科医学会優秀ポスター賞や日本歯科衛生学会学術論文最優秀賞など多数の学術賞を受賞。単著『1からはじめる口腔機能低下症』(デンタルダイヤモンド社)をはじめ著書・執筆多数。学術研究のエビデンスに基づき、臨床現場における口腔機能検査の評価法や管理手技の実践的な普及に精力的に取り組んでいる。