「麻酔を打ったら気分がわるくなった・・ドキドキした・・意識がなくなった・・大変だ!・・救急車呼んで!!」
局所麻酔の後に気分不良を訴えられた経験は、どの先生も一度はあることでしょう。
患者さんが意識を失ったり、救急車を呼んだ経験をおもちの先生もいらっしゃるかもしれません。
局所麻酔は歯科臨床で最も多い医療行為のひとつです。
しかし、全身的偶発症のなかで局所麻酔に関係したものは最も多い、といわれています。
超高齢社会である日本において「全身疾患をもつ高齢者」の処置は基本となりつつあります。
そして、全身疾患をもつ高齢者は、局所麻酔に関係する全身的偶発症も起きやすくなります。
特に、心臓や血管の疾患(循環器疾患)のある高齢者では、しばしば問題となります。
このため、局所麻酔を行う場合は、患者さんの全身疾患を十分に理解しておく必要があります。
また、局所麻酔による痛みはできるだけ少なく、十分な鎮痛効果を得る必要もあります。
局所麻酔を安全に行い、十分な鎮痛効果を得るのは、意外と難しいのではないでしょうか。
このセミナーでは「有病者・高齢者の局所麻酔」をテーマに、知っておかなければならない局所麻酔の基礎、有害作用に加えて、循環器疾患との関連、局所麻酔による全身的偶発症の予防と対応に至るまでを九州歯科大学 特任教授の大渡凡人先生に解説していただきます。
これからの時代必須となる、局所麻酔についてのノウハウが学べます。
こんな方におすすめ
👉 循環器疾患をもつ患者さんにおける局所麻酔薬の選び方を知りたい
👉 循環器疾患の基礎知識と全身的偶発症の予防を学びたい
👉 有害作用を最小限にした有効性の高い局所麻酔を身に付けたい
講義目次
- 局所麻酔薬の基礎(基礎を知らないと上手な局麻は難しい!) 
- 局所麻酔ではどんな全身的偶発症が起きるのか 
- 局所麻酔による全身的偶発症の予防はどうすればよいのか 
- 高血圧を理解しよう 
- 高血圧患者の局所麻酔薬ではどんな注意が必要か 
- 不整脈を理解しよう 
- 不整脈患者の局所麻酔薬ではどんな注意が必要か 
- その他の循環器疾患についても理解しよう 
- その他の循環器疾患の患者さんの局所麻酔薬ではどんな注意が必要か 
講師
東京医学歯科大学歯学部助手・大学院医歯学総合研究科講師・助教授・准教授・九州歯科大学教授、東京科学大学非常勤講師を歴任。著書(単著)に「全身的偶発症とリスクマネジメント-高齢者歯科診療のストラテジー」,「高齢者歯科臨床ナビゲーション - 疾患別内科エマージェンシー対応」など。共著多数。講演に「全身疾患をもつ高齢者の局所麻酔」、「有病高齢者歯科治療におけるリスクマネジメント」、「感染性心内膜炎の予防は有効か」、「(成人)先天性心疾患患者の歯科治療」、など多数。