「なぜ舌圧を測るのか?」
口腔機能検査の中でも比較的容易に数値で計測可能なことから舌圧の測定は注目トピックの1つであり、この質問に答えられない先生はいないでしょう。
しかし関連する脳神経や具体的な筋の走行など基本的な項目や、反対に1歩踏み込んだ年代毎の舌圧の平均値やADLとの相関性について詳細に語れる方は少ないのでは?
トレーニングを説明書通りに行うことも大切ですがその背景を理解することは、トレーニングの効率化や患者さんの理解の向上に大きく寄与します。
また舌圧といえば歯科医療において健康維持を目的に行うという認識の先生が多くいらっしゃいますが、実は医科領域でも疾病の改善の指標として重要な立ち位置におり、舌圧について知識を深めることは医科歯科連携を強化にも有効と言えます。
他にも、舌機能が低下した患者さんに舌接触補助床(PAP)を用いることは有名ですが、実際に見たことがある先生・専門的な内容について把握している先生は限られているでしょう。
このセミナーでは「舌筋」をテーマに、支配神経や舌筋及び舌骨筋など基本的な解剖の知識、高齢者歯科における舌圧の重要性と測り方、舌圧とADLなど他因子の相関、舌接触補助床(PAP)の適応や効果にいたるまで 藤田医科大学 医学部歯科・口腔外科学教授 吉田光由先生に解説していただきます。
舌の力、アゲてこう!!
こんな方におすすめ
👉 舌の解剖学的話を聞きたい
👉 舌圧の意義と流れを知りたい
👉 舌圧に関する最新の知見について学びたい
講義目次
舌圧がなぜ大切なのか
基本的な測定とトレーニング
舌圧に関する論文紹介
今後の展望
藤田医科大学 医学部歯科・口腔外科学教授。広島大学歯学部卒業後、同大学大学院・医歯薬学総合研究科助手・助教、医歯薬保健学研究院(歯)准教授、医系科学研究科(歯)准教授を経て現職に至る。日本老年歯科医学会専門医・指導医、日本補綴歯科学会専門医・指導医、日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士。著書・講演に「健常高齢者における咀嚼能率と全身状態・顎口腔機能状態および口腔機能との関連」「オーラルヘルス・在宅における口腔のケア・誤嚥性肺炎予防」など多数。