咀嚼から嚥下までのプロセス、理解していますか?
古典的な咀嚼嚥下の概念では、嚥下が始まるまで口腔と咽頭は口峡部で遮断されていると考えられていました。
しかし、多くの研究により咀嚼しているときには口峡は開いており、嚥下まで口腔と咽頭はひと続きの空間をなすことが明らかになりました。
今後の超高齢社会において、要介護者人口の増加は目に見えています。
従来の咬合回復だけでなく「より安全に、快適に食生活を送ること」が求められていくでしょう。
このセミナーでは、咀嚼嚥下を古典的な4期連続モデルではなく、4つのステージに分けるプロセスモデルを用いて、顎運動とそれに協調した舌、 舌骨、軟口蓋などについて東京医科歯科大学の松尾教授に解説いただきます。
咀嚼のための口腔機能回復だけが、ゴールではありません。
こんな方におすすめ
👉咀嚼から嚥下までの流れをきちんと理解したい
👉咀嚼に関わる舌、舌骨、軟口蓋などの運動を知りたい
👉摂食嚥下障害への対応法を学びたい
講義目次
咀嚼嚥下の古典的概念
新たなプロセスモデルについて
咀嚼と嚥下の評価
摂食嚥下障害への対応
リハビリテーション
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医歯理工学専攻地域・福祉口腔機能管理学教授。東京医科歯科大学歯学部卒業後、同大学院高齢者歯科学分野 入局、ジョンズホプキンス大学医学部リハビリテーション講座 研究員、ジョンズホプキンス大学医学部リハビリテーション講座 講師、松本歯科大学障害者歯科学講座 准教授、藤田保健衛生大学医学部歯科 教授、藤田医科大学医学部歯科・口腔外科学講座 主任教授を経て現職。日本老年歯科医学会 理事/専門医/指導医/摂食機能療法専門歯科医師、日本障害者歯科学会 理事/認定医、日本静脈経腸栄養学会 学術評議員/認定歯科医、日本摂食嚥下リハビリテーション学会 評議員/認定士、Dysphagia Research Society 理事。