「痛み」は人々のQOLを下げる最たる因子であり、「痛み」の解決は審美性や機能性の回復と並んで我々歯科医師に求められる最大のミッションのひとつでもあります。
しかし日々の臨床において、通常の治療で痛みが改善しない、治療後かえって悪化したという症例は少なくありません。所見に一致しない痛みの訴えに困る先生もおられるのではないでしょうか?鎮痛剤の効きが悪い、局所麻酔が効かない患者様にどのようにご対処なさっておられるのでしょうか?
痛みとは感覚的、情動的不快感と定義され、局所の損傷や炎症に起因するものだけではないことがわかっています。
このような歯科領域における痛みは、口腔顔面痛、非歯原性歯痛と呼ばれ、近年先生方の耳目に触れる機会も増えています。しかしその実際についてはまだあまり知られていません。
本セミナーでは「治るけど治りにくい痛み・そもそも治らない痛み」をテーマに、「口腔顔面痛」の診断とそれに基づく対応のポイントについて 九州大学病院 口腔顔面痛外来顎顔面口腔外科講師 坂本英治先生に解説していただきます。
管理が困難な急性痛から亜急性・慢性痛の比較や遷延する術後疼痛を引き起こさないためのTipについてもお話ししていただきます。
痛みに苦しむ患者さんが、再び生きる喜びを実感できる医療を目指しましょう。
こんな方におすすめ
👉 症例をもとに疼痛への対応法を学びたい
👉 術後疼痛のリスク要因について知りたい
👉 疼痛に関する原因・審査診断を勉強したい
講義目次
術後疼痛とは
リスク因子と疫学
基本的な診査診断・対応・処方
症例解説-根管治療から抜歯まで-
九州大学病院 口腔顔面痛外来顎顔面口腔外科講師。九州歯科大学卒業後、同大学歯科麻酔学講座助手、防衛大学校麻酔学講座助教を経て現職に至る。著書・講演に「歯科では治らない歯の痛み : 歯科における慢性疼痛」「やさしくわかる口腔の機能と筋」など多数。