根管治療の「成功」とはなんでしょうか?
AAE(米国歯内療法学会)のガイドラインでは「無症状かつ機能的で、根尖透過像がないあるいは最小限」な状態を治癒と定義しています。
この治癒の状態で治療が終了したとして、仮に1年で再発した場合、それは成功と言えるのでしょうか。もし、1年での再発が成功ではないとすれば、何年経てば成功なのでしょうか。
根管治療は「長期的な経過観察」の始まりとも言えます。しっかりと予後を追い、評価を続けなければ本質的な治療の成果を把握することができません。
歯髄処置、感染の除去といったスポットでの捉え方ではなく、長期的にフォローアップすることで患者さんの根管治療への意識も変わり、持続的なメインテナンスやモチベーションの向上にも大きく作用します。
このセミナーでは、根管治療における「経過観察」をテーマに、治療成果の判断から経過観察時のチェック項目、術後フォローアップの考え方、定期検診と根管治療の関係性に至るまで、フリーランス歯科医師の時田 大輔先生に解説していただきます。
根管治療の真髄に迫る、濃厚な90分です。
こんな方におすすめ
👉 根管治療後のフォローアップについて学びたい
👉 経過観察時の注意点が知りたい
👉 患者の健康意識と受診率を高めたい
講義目次
根管治療のゴールとは
一般診療所における歯内療法の価値
経過観察の考え方と注意点
何をみて、どう評価するか?
患者教育としての歯内療法
歯内療法専門のフリーランス歯科医師。東京医科歯科大学卒業後、同大学大学院医歯学総合研究科 医歯学系専攻 口腔機能再構築学講座 歯髄生物学 卒業。歯学博士(歯内療法学)。歯内療法症例検討会所属。フリーランスの歯科医師として、多数の歯科医院にて歯内療法を専門として行う。共著に「エンド治療Q&A Evidence Based Endodontics 2022 臨床判断のためのエビデンスブック」など。