無歯顎患者の診療において、義歯のセットや調整を終えた時点で一度治療が一段落したように感じられ、患者様側の通院も途絶えてしまうケースは少なくありません。
しかし実際の臨床では、義歯装着後も経時的な顎堤の吸収や粘膜の変化、咬合の変位、口腔機能の低下など、継続的なフォローアップが必要となる場面が数多く存在します。
一方で、有歯顎と異なり歯周ポケットのような明確な指標が見えにくいため、リコール時に何をどのような優先順位でチェックすべきか、書籍等の知識だけでは具体的な運用に落とし込みづらいという課題もあります。
また、「痛みがなければ受診しなくてよい」と思い込んでいる患者様に対して、どのように定期管理の重要性を伝え、継続的な来院につなげるかというコミュニケーションの判断基準に悩むことも多いのではないでしょうか。
だからこそ、無歯顎診療においては感覚的なフォローにとどまらず、義歯・粘膜・咬合・機能を総合的に評価する視点と、医院全体で継続管理を行うための明確な基準を持つことが欠かせません。
本セミナーでは、「無歯顎患者のメインテナンス」をテーマに、定期管理の重要性から具体的なチェックポイント、患者指導、保険算定の考え方までを、日本顎咬合学会咬み合わせ指導医/有床義歯学会指導医の永田 一樹先生に解説いただきます。
まず、なぜ無歯顎患者においても定期的な管理が必要なのかについて、エビデンスを踏まえた基本的な考え方を整理。
リコール時に見るべきポイントとして、義歯の適合や摩耗状態、口腔粘膜の健康状態、咬合バランス、さらには口腔機能低下の兆候まで、観察時の着眼点について具体的に解説いただきます。
さらに、義歯製作をゴールに終わらせないための患者への説明法や、令和8年度診療報酬改定を踏まえた保険算定の要件・運用の流れについても網羅。
「補綴後の定期管理をどのようにシステム化すべきか」「無歯顎患者への継続的なアプローチ方法を整理したい」と感じている臨床家にとって、日常臨床の疑問をクリアにする実践的な内容となっています。
こんな方におすすめ
👉 無歯顎患者における定期管理の重要性と継続受診を促す説明法を知りたい
👉 リコール時に確認すべき義歯・粘膜・咬合・口腔機能のチェックポイントを学びたい
👉 無歯顎管理の実践的な保険算定の要件や運用の流れを身に付けたい
講義目次
無歯顎患者において定期管理が必要とされる基本的理由
リコール時に確認すべき義歯・粘膜・咬合・機能の判断基準
患者へ定期受診と義歯調整の必要性を伝える説明のポイント
令和8年度改定に対応した無歯顎管理の保険算定要件と流れ
義歯製作をゴールにしない継続管理型の医院づくりと実践
講師
日本顎咬合学会咬み合わせ指導医/有床義歯学会指導医 東北大学歯学部卒業、東北大学大学院歯学研究科加齢歯科学分野入局。東北大学大学院卒業(歯学博士)。日本顎咬合学会咬み合わせ指導医、有床義歯学会指導医。著書・講演に「吸着下顎総義歯のアドバンス 診査内容の理解を深める」「超高齢者時代のSUCTION DENTURE〜実践 下顎総義歯 吸着ベーシックセミナー〜」など多数。